対象:住宅検査・測量
伊藤 裕啓
一級建築士
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新築時の地盤調査結果を確認してください
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住まいのe-相談室 建築士の伊藤です。
庭から出てきた古井戸についてのご質問ですね。
私の住む神戸市内の土地にも多くの井戸がありますが、その扱いには困る事が多いです。
今回の質問への回答です。
・空洞や不同沈下について
今回は新築工事を行っているため地盤調査が行われていますね。その結果に基づき設計者が判断しているの
で問題となるような不同沈下は発生しないと考えます。仮に不同沈下が発生しても10年間の保証があるため
補修してもらうことができます。私の住んでいる地域は井戸がたくさんありますが不同沈下が発生した事例
聞いていません。
新築時の地盤調査結果に地下水位が記していると思いますので、どこまで水があるか確認してください。
・古井戸の対策
今回庭から出てきたのは10cmの塩ビ管とのことですが、ポンプ等は無かったのでしょうか?
古井戸の場合、水量、水質を確認することをお勧めします。使われてない井戸の場合、水が枯れている、
水質が悪くなったなどの理由が考えられますので井戸の専門業者に確認するとよいでしょう。
10cm程度のパイプしか入っていないのであれば、建物に影響が出てこない限りコストをかけて埋め戻すより放置しておいてよいと判断します。
補足
コストに関しては情報がありません。これまで対応した古井戸は直径1M程度のものばかりで埋め戻さずに蓋をして床下などに残しています。
評価・お礼
huji3 さん
2012/02/08 23:50
大変参考になりました。
回答ありがとうございます。
地盤調査の結果を見直してみました。
推定水位は「無」となっております。
井戸はポンプはなく、塩ビ管も地中に埋まっていて割れた状態でした。
石を落とすと5~6M下辺りで「ぽちゃん」と音がするので、
まだ水があると思います。
井戸は、建物の下ではなく、建物から6M位は離れた庭にあるので、
1Mの床下にある古井戸と比べると、あまり問題ない気がしてきました。。。
また分からない時は質問させてください。
ありがとうございます。
伊藤 裕啓
2012/02/09 09:43
評価をいただきありがとうございました。
住宅は住みはじめてから不安となる問題が発生することが多いようです。
わからないことがあれば、またご相談ください。
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