対象:住宅検査・測量
回答:5件
耐震診断を早急に受けてください。
大阪で設計事務所をしています。
建物の構造は木造でしょうか?木造に限ってのお話しをします。
浴室の下からの音は、どの様な時に発生しますか?お湯を流した時とかであれば、配水管の膨張収縮によるものか、給水・給湯管のウォーターハンマーと云う現象かと思います。
これらは不快ですが、直ちに水漏れとか、構造に影響が出ることは少ないかと思います。
隙間についても、程度問題ですが築15年であれば発生してもおかしくありません。ビニルクロス等の隙間であれば、ホームセンターへ行けばホワイトコークと云う隙間の充填材が市販されていますので、それで目立たなくさせることが出来ます。
但し、風で軋む音が気になります。一般には台風でも無い限り、風が吹く程度では音は発生しません。耐力壁の剛性が低いことが原因かと思います。一般に昭和56年に新耐震構造になって建物が丈夫になったと云われていますが、その時点では木造住宅について大きな法改正はありませんでした。木造の建物に金物を多く用いるようになったのは、平成12年以降です。15年前となりますと平成9年になるかと思いますので、現行法規の規定ほど金物で補強された家にはなっていないと思います。
関東で4年以内に、70%の確立で直下型地震が発生すると、東大地震研究所が発表しています。政府の公式発表ではありませんが、用心するに越したことはありません。早急に耐震診断を受けて下さい。改修するしないは別問題として、ご自分の家の何処が弱点なのかを把握するだけでも、いざと云う時の役に立つかと思います。
評価・お礼

ヌーピーヌーさん
2012/02/04 01:19こんばんは
丁寧な ご回答ありがとうございます。
昨年の台風の時は恐ろしい事に壁が動きました。
木造に住んだ事がないので 木造は軋むのかなと 思いましたが
不安なのでアドバイスの通り 一度 診断 して 貰おうと思います。
地元では無いため 設計業者さんを探すのが大変だと思いますが 色々調べてみます。
又 ご相談するかと思いますが その時は宜しくお願いします。
ありがとうございました。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
実績のある設計事務所などに相談されるといいと思いますよ
文面を拝見しましたが、この先不安な思い心中お察しします。
この場合、リフォーム業者などに見に来てもらうと、根本的な原因などを追及することが出来ない可能性がありますので、出来れば、リフォームの実績が多い設計事務所や耐震診断をしてくれる専門家がいますので、どちらかに相談されるのが無難でしょう。
どちらかというと耐震以外のことも含まれそうなので、前者の設計事務所などに相談し総合的に判断してもらうのもおすすめです。
気になった時がベストなタイミングですので、調査してもらうことをお勧めします。
それと瑕疵担保以外に法的に守られているかどうかについてですが、まずこの住宅を購入時に確認申請の書類関係などはもらっていますか?基本的に、完了検査まで受けた住宅でそれらの資料が法的に完了済みをもらっていることも大切になります。手元にあるかを確認され、ない場合は購入した不動産業者さんに訪ねられるといいでしょう。建物を改修するにしてもそのあたりの資料は大切になりますので確認してみてください。その上で相談される設計事務所さんなりに瑕疵担保以外に守られるものがないかなど詳細を確認されるといいと思います。
不安が解消され快適に住まえる家になることをお祈りしています
八納啓造
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
中古住宅
横浜の設計事務所です。
ある程度、築年数の経った家でも内容はまるで違うことが多いです。
私は仕事柄、スケルトンにしてリフォームすることも多いのですが、そうすると
建てた工務店の体質がよくわかります。
古い家で耐震基準こそ現行の基準を満たしていなくても軸組は丁寧に作っている家
もあれば、比較的新しい家でもかなり杜撰な工事をしている家もありました。
お近くに大規模リフォームも手掛ける設計事務所がないか探してみてください。
そういう事務所ならある程度判断してくれると思います。
築15年くらいだと、耐震診断上はOKになることもありますが実態は怪しい
という事もあります。(通常の耐震診断では中身はあけられないので)
動的耐震診断といって、実際に微細に揺らして判断する方法もあります。
これなら壁を開けなくてもある程度きちんとしたデータはとれます。
ただ診断するにも、問題があってリフォームするにも費用がかかります。
それにしても、まずは相談することが大事です。特に問題はない場合もあります。
図面、写真などの資料をまとめて相談してみてください。
相談だけなら、無料かそれほど費用をかけずにのってくれると思います。
<あーす・わーくす http://office-ew.com >
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
小松原 敬が提供する商品・サービス

伊藤 裕啓
一級建築士
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建物の状態を調査してもらいましょう
住まいのe-相談室 建築士の伊藤です。
私は建物調査を専門に行っている建築士です。
購入された中古住宅にいろんな不安をお持ちのようですね。
今回の場合は、まず専門家による建物の現況調査を受けることをお勧めします。
調査をすると音の原因や、天井壁紙のヒビが発生した原因を特定できると考えます。
現段階ではおそらく大きな瑕疵があるのではないかと心配されているのではないですか?
調査の結果、不具合が発見されても軽微なものであれば対策を調査した専門家が提示してくれますので問題を解決することができます。瑕疵担保がついていないとのことですが、住むことが困難となる「隠れた大きな瑕疵」が見つかれば話は変わるかもしれません。ただし「隠れた瑕疵」で売主と交渉することはかなりハードルが高いとお考えください。
建物調査には費用がかかるのですが、専門家の判断を仰ぐ事が不安解消への一番の近道であると考えています。

藤木 哲也
不動産コンサルタント
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仲介会社、次は設計者か施工者
はじめまして、こんにちわ。
購入した際に不動産会社の仲介が入っていれば、まずここに相談してみましょう。どれだけ親身に対応してくれるかの確証はありませんが、現時点で一番物件のことが分かると思います。
次は、新築時の設計者か施工者です。引渡し書類の設計図などに記載があるでしょう。分からなければ、仲介会社を通じて売主に問い合わせてみましょう。場合によっては売主の瑕疵責任ともなるので、誠意ある対応を期待できます。
しかる後に過度に心配されないようにすることも大事です。壁のひびがそのまま耐震性に問題があるというものでもありません。内装のひびや隙間程度は直せ済むものですから。
補足
仲介会社にしても設計者、施工者にしても、それぞれに責任があるかといえば、それを問える可能性は低いと考えられたほうがいいでしょう。瑕疵責任を訴求するには立証しなければならず、そうとう骨が折れるでしょう。ですから、あくまでも問い合わせ程度とお考えください。業者側からすると、責任追及をされるのではないかと身構えてしまうものです。そうなってしまうと、教えてもらえることも教えてくれなくなってしまいます。その辺は要領よくふるまう技量が必要です。厳しいところもありますが、そもそも家を買うということはそれくらいの気構えがいるものとご理解ください。決してクレーマーに成り下がらないようにしてください。がんばってください!!
(現在のポイント:-pt)
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