対象:住宅資金・住宅ローン
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田中 歩
宅地建物取引主任者
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住宅購入は、少しでも自己資金が多いほうがお得です。
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はじめまして。あゆみリアルティーサービスの田中です。
自己資金vsローンというお話ですが、「余剰資金が潤沢であれば全額自己資金がお得」と私は思います。
なぜならば、購入不動産の価値が永遠に不変とした場合、全額自己資金であればその資金が不動産に変換されたにすぎませんので、実質的にあなたのお金が第三者に流れたり、減価したりすることはありません。(諸経費等除く)
一方、ローンであれば、全額であろうとなかろうと、元本返済部分は不動産に変換されますが、金利は第三者(金融機関)に流出します。
したがって、全額自己資金が最もお得となります。
ただし、全額自己資金で購入するためには、少なくとも1年程度の生活資金が残らないと、安全性という意味で極めて危険です。
「ローンが得だ」というのは、投資の世界の話です。
ローンを使えば、少ない自己資金で投資することができます。
しかも、不動産の利回りよりもローン金利のほうが小さければ、大きく儲けることができるからです。
一方、住まいとしての住宅購入は、投資ではなく、(返済が完了した際に)そこに住み続ける権利と安心感を得るという類のものですから、余裕があるならば、自己資金の比率を高めて購入すべきだと考えます。
自己資金の割合については、あなたのご家族の生活スタイル(教育なども含む)によって変わってきますので、生涯キャッシュフローシミュレーションを行い、適正な割合を見出したほうがよいでしょう。
なお、5年~10年でUターンをお考えとのことですが、そうなると、敢えて購入すべきではないと考えます。
なぜならば、先ほど、購入した不動産の価値が永遠に不変と仮定しましたが、土地の価値がこれから上昇するとは思えませんし、建物価値は10年程度で半値以下になるのが一般的だからです。
土地の相場が変わらないとしても、建物の市場価値は半減しますので、全額自己資金の場合800万円程度はロスすると思います。
ローンを組んでいれば、800万円のロスに加え、金利が第三者に流出するわけですから、もっと厳しいでしょうね。
じっくりそして慎重に検討してくださいね。
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評価・お礼
あきこ さん
田中先生
こんにちわ。
分かり易いご回答を頂き、ありがとうございました。
「住宅購入は住み続ける権利と安心感を得るという類のもの」が心に残りました。
分かっているようで分かっておらず、言葉にしてみて初めてキチン認識できました。
熟慮の上、この度は購入しない事に決めました。
お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。ありがとうございました!!
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この回答の相談
こんにちわ。
夫婦(ともに36歳・共働・世帯年収900万)と子供2人(4歳と1歳)の4人家族です。都内23区内での土地付き一戸建て(新築・延床110mm・3800万円)の購入を考えています。自己… [続きを読む]
あきこさん (東京都/35歳/女性)
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