対象:住宅資金・住宅ローン
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長期金利のリスク
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お問い合わせの内容を拝見して二つ程銀行側の事情が考えられます。
1.長期固定金利希望者が多く、その割には有効なヘッジ手段が得られないので変動での募集に注力した。
2.固定から変動に以降させる事によって金利スワップ等のヘッジコストを減少させる事が出来、バランスシートを改善出来る。
1.は簡単に言うと銀行が「へま」をしたという事です。添付の表を見て頂けるとJGB=
日本の国債の金利が分かります。本日で20年債は約2%です。(こちら参照→http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html)
日本政府が20年間お金を借りるのにあたって2%の金利を払っているという事は、どんなに優良な銀行でも2.2%とか2.3%の金利を払って20年の資金調達をします。(分かりやすくする為に単純に説明しています。)
ところが銀行はメイにゃんさんには2.7%という馬鹿げた低金利で貸してしまったのです。
普通は銀行の利ザヤというのは調達金利から1%弱が費用でそれ以上取らなければ収益にならないと言われていますが、2.7%-2.2%=0.5% と銀行が赤字になる様な数字になっております。
(実際には長短スプレッドも利用しておりますので全く同じ事にはなりませんが、その場合には「銀行が金利上昇リスクを負っている事」になります。)
2.は1の続きではありますが、銀行としては銀行が負っている金利急騰のリスクを外す事が出来る事を意味します。
また、この金利上昇リスクを低減する為のスワップ取引(ヘッジ取引)を解消する事で銀行のリスク指標を改善出来ます。また、ヘッジがなされているのであればそのスワップ取引解約コストを借主に負わせる為に手数料でカバーします。
つまり、この取引は借主の為にメリットがある様で、その実「銀行のリスク収益性を上げて、リスクを低減する」為である事をご理解ください。
私なら20年期限前返済をせずにのんびり返します。もし急いで期限前返済をされたいのであれば手数料を彼らの為に払ってされたら良いかと思います。
(実は期限前返済も善し悪しです。期限前返済して土地建物があるからと言っていざという時に必ずお金を貸してくれるか分かりませんので。)
評価・お礼
メイにゃん さん
とてもわかりやすいご説明有難うございました。
銀行が赤字になる借り方をしている人たちに、今回の特別企画を紹介しているのでしょうね。
一見、低金利を見ると変動金利が魅力的に見えますが、やはりこのまま腰を据えてコツコツと返済していくのがいいのかもしれませんね。
皆様からいただいたアドバイスを踏まえてよく考えてみます。
回答専門家
- 向井 啓和
- ( 東京都 / 不動産業 )
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
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この回答の相談
現在、夫婦それぞれで住宅ローンを35年で組み5年が経ちました。住宅ローンを組んだ当初は3年固定で金利が1.25%でしたが、変動金利に切り替わるタイミングで一昨年、長期固定金利に借… [続きを読む]
メイにゃんさん (埼玉県/40歳/女性)
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