インプラント治療について

はじめまして宮本歯科の宮本 庸一と申します。

まずインプラントシステムについてですがブローネマルクシステムのみが施術に高度な技術を必要としているということはありません。

現在のメジャーなインプラントシステムであればインプラントそのものの性能の差はあまり気にしなくても良いと思います。

ただインプラント治療の場合、インプラントそのものの性能や適用範囲の広さに始まり、使用器材の精度や信頼性の高い滅菌システムなどの管理体制、新製品の研究・開発、衛生士などのアシスタント教育体制、歯科医師の技術研修セミナー、消耗部品の長期間にわたるメーカーのサポートなど、インプラントメーカーに頼らざろう得ない部分が大きく、通常の治療よりも遥かにメーカーの信頼性・安定度（製品だけでなく会社本体も）が重要な部分となります。

何らかの理由（部品の生産打ち切り・メーカーの消滅など）でメーカーのサポートが受けられなければ我々個人の歯科医師レベルでは手のうちようがありません。

またブローネマルクシステムの世界的なシェアの大きさと４０年余の歴史による豊富な臨床例と情報量は他のインプラントシステムを上回ります。

以上の点を総合的に考えると現時点ではブローネマルクシステムは良い選択肢であると言えると思います。

ただしコストの面では他のインプラントシステムよりも高額になることは避けられませんので治療費用を抑えたいというご希望とは矛盾する選択となってしまうことも事実です。

最後に申し上げたいのは現在インプラント治療は歯科治療において無くてはならない重要な治療手段ではありますがそれはあくまでも選択肢の一つであり、インプラント治療を行うことが目的のようになってしまうことは本末転倒だと思います。

本当に１０本ものインプラントの埋入が必要であるか、また咬合の挙上（咬み合わせの高さを全体的に変える）が必要な場合にはインプラント以外の治療も必要な可能性があります。

まずは納得のできる診断と治療計画を提示してくださるところを探すことが重要ではないでしょうか？

宮本歯科　宮本 庸一　
http://www.miyamotodental.com/