ファンドマネジャーが本音で語る運用業界」の概要　インデックス投資ナイトより

参加したいと思いながら、様々な事情で参加できなかったインデックス投資家の集まり、インデックス投資交流会に出席しました。この集まりは個人投資家有志によって運用されるイベントで、第一回は2009年1月10日から、2010年、2011年、2012年と会を重ね本年1月12日に第五回が開催されました。来年も1月の開催が予定されています。

第二部で4人のファンドマネジャーが本音で話し合いました。
メンバーは
司会　カン・チェンド氏
パネラーは
日興アセットマネジメント社の　丸山　隆志　氏
鎌倉投信社　新井　和宏　氏
資産デザイン研究所　内藤　忍　氏
楽天証券経済研究所　山崎　元　氏
というパネラー全員ファンドマネジャーの現役け経験者という豪華メンバーです。

自己紹介と一言では
丸山氏は、現在日興AM社で運用部長でファンドマネジャーを40名ほど率いています。
他人様のお金を運用すると云うことは信頼されなければ出来ないこと。

新井氏は、部員は1人、新井氏のみ。朝会社が入っている公民館の掃除から始まり、その後meeting。9時から12時にオーダーを出す。午後は、企業訪問等をしている。

内藤氏は、ファンドマネジャーの仕事を10年位。銀行のアカウントマネジャー→シュローダーで債券を→マネックス証券の計14年。

山崎氏は　運用会社6社を経験。
山崎氏の話
・バンガード社はアクティブファンドは外部委託している。
・ファンマネジャーが「インデックスに勝つのは難しい」
・TOPIXをベンチマークとするアクティブ・ファンドは、その構成銘柄を見ると時価総額トップ10を保有している。
・ファンドの60～70%はインデックスに負けている。等信託が布教していないのは
・事前に成績の良いファンドを選ぶことが出来ない。

ここからは、パネラーの話を箇条書きで記します。
・(丸山氏)マルチ・パフォーマンス・ファンドのボーナスは実績が全て。
　評価ポイントはお客様にどれだけ、益を与えたか
　　インデックスからどれだけ勝っていたのか

★カンさんのインデックスファンドが何故評価されていないのかの問に
　　投資信託が普及していない理由を挙げると
1.マーケットの成績が悪かった→私は阿部政権に変わりトレンドが変わります
2.商品の質(たち)が悪い←以下に悪いかは、朝倉氏や吉本氏の著書に記載されています。
3.悪いのは運用会社よりも販売会社←売り手が儲かるもの顧客に勧めています。
(山崎氏)販売会社の人と話をしてはいけない
(内藤氏)パフォーマンスの良い商品でも売れていない。例えば、10年間インデックスに勝っているのに資産残高は20億円しか無い。
(内藤氏)　チーム運用と称してファンドマネジャーの名前が出てこない。
などが上がっています。山崎氏からモーニングスター社社長朝倉智也氏の著書の内容が提示され、上記内容の裏付けを話しています。

(新井氏)鎌倉投信には投資をしたことが無い人が入ってきている(20%)
(新井氏)男と女で差が出ている、女性のパフォーマンスが高い。
　　　　理由は、チャールズ種を部の論文にあのように、男性は売買が多いのでコストが高くなる(∵オーバー・コンフィデンス)。

★投資に向いている人は
・疑える人
・会社で余り出世していない人
4人の総論です。慎重で、勝っている時でも、この状態は正しいのか等疑いが持てる人で、仕事をするのも慎重に進める方(このような方は出世するのが遅くなる)

★ファンドマネジャーは良い仕事です。4人が口をそろえていました。

★投資に際して注意する点は
　(内藤氏、丸山氏) 資産(アセット)にどう投資するかが重要。
　(山崎氏)何に投資しているのかが重要。必要の無い売買はしない(コストが掛るだけ)

★新井氏は投信は信じてもらえるかがとても重要と唱えていて、3人からは宗教だと揶揄されていました。ただ、これも真実だと私は思います。長期の資金を任せるには、その投信＝ファンドマネジャーを信じるしかないのですから。

とりとめのない記述になりましたが、本音を聞く機会を得てとても楽しく勉強になりました。

その後の交流会でも50名ほどが残り、歓談の花が咲いていました。

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文責

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宅地建物取引主任者　(東京)第188140号

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