熟年離婚も考えている?妻のネグレクトと言葉の暴力 - 離婚問題全般 - 専門家プロファイル

岡野あつこ
株式会社カラットクラブ 代表取締役
東京都
離婚アドバイザー

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佐藤 千恵
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岡野あつこ
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閲覧数順 2016年12月04日更新

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熟年離婚も考えている?妻のネグレクトと言葉の暴力

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子どもたちが巣立ち、夫婦2人の生活が始まってから2年が経つ孝夫さん(57)。妻の恵子さん(55)は、子どもたちによく尽くしてくれるいい母でした。開業歯科医の孝夫さんは、65歳まで仕事を続けようと頑張っているのですが、最近、恵子さんが冷たいことが気になっています。



子どもたちが、家にいるころはよかったのです。本当に仲がいい家族でした。子どもたちは、20歳を過ぎても一緒に旅行に行ってくれました。上の女の子で、家内の手伝いをよくしていましたし、下の息子は私の後を継ごうと歯科医になり、大学病院に勤務しています。私は本当に幸せな人生だと思っていました。家内は、私の仕事の邪魔をしないように気遣いながら、支えてくれていたと思います。(1)



私はよく人からおとなしいと言われますが、特別に静かなわけではなく、怒ったり、大声を出すようなことがあまりないというだけなのです。
私が文句も言わない男だと思われているせいか、子どもたちがそれぞれに結婚と独立で家を出て行ってから、家内の私に対する言葉遣いが荒くなりました。
「あなたって、本当に面白くもなんともない」
「たまには、私を楽しませてくれてもいいんじゃない?」
「あなたといても退屈だわ」
私は気を遣い、家内を食事に連れて行ったり、嫁いだ娘の家に3日も行ったきりで帰ってこなくても、何も言いませんでした。(2)



ところが、娘の家から帰ってきて家内が開口一番言ったことは、
「私がいなくても生きていけれるみたいね」というものでした。私は、意味をよく理解できませんでしたが、
「そんなことはないよ。君がいない間、食事の支度もできなくて、カップラーメンばかり食べていたんだよ」
と言いましたが、それが逆効果になったみたいでした。
「へぇ。じゃあ、私は食事当番ってわけね?」
「いや、そういう意味じゃないよ」
私はどうしたらいいものかと悩みました。それまで全くしなかった家事もやった方がいいのかと思い、
「ゴミを出してこようか?」
「高いところを掃除しようかと思うんだけど」
「買い物に行くなら車で一緒に行くよ」
と、思いつくことを提案し続けています。ところが家内は、一向に以前のような家内にはなってくれません。(3)



家内が寝てしまってから、家内の子机の上に置いてある本に気づきました。それは、熟年離婚に関する本とセックスレスについて書かれた本でした。私自身が、あまり欲しなかったために、かなり長い間セックスをしなかったことを、家内は気にしているらしいと察しました。でも、なにも熟年離婚まで考えなくても……と。
翌日、私は家内のベッドに入っていきました。反対を向いて寝ていた家内が、私の存在に気づくと、いきなり大きな声で叫びました。
「なに勘違いしているのよ! この変態じじい!」
私はあまりの剣幕に驚き、また、私に向けられたひどい言葉に大きな衝撃を受け、家内のベッドから転がり落ちました。
その失敗からか、家内はますます私に冷たくなりました。話しかけても返事もしない。さらに話しかけると、これ見よがしに大きなため息をついてみせる。いったい何があったというのでしょう。(4)



ある日、私の洗濯物だけが、いつまでも洗濯かごに残っていることに気づきました。私のものは洗濯もしてくれていなかったのです。
診察が終わって、自宅に戻っても、食事の支度がしていないことさえあります。そんなときは、深夜まで帰ってこないのです。
「恵子、何が気に入らないんだ?」
「別に・・・・・・」
「何かいけないことがあるなら直すよ」
「さあ・・・・・・」
「どうしたんだ? このごろおかしいよ」
「そうですか・・・・・・」
家内は、何を言っても取り合う様子がありませんでした。そんな日々が1カ月ほど続いたある日のことです。
「あなた! 仕事馬鹿もいい加減にしてよ!」
といきなり怒鳴り始めたのです。私は、またしても意味がわからない現場に出くわし、ボーッとしてしまいました。
「あなたって、どういう育ち方してきたの?」
「どういうって・・・・・・普通だと思うよ」
「普通なの! お義母さまも、ずいぶん迷惑な男を育てたものね!」
もう10年以上前に亡くなっている母親のことまでけなされ、私は思わず反論しました。
「母のことなど関係ないでしょ? 君は、ここしばらくどうかしている。何があったのかは知らないが、昔のようなにこやかで明るい君はどこへ行ってしまったんだ?」
「私にだけ、なんでも求めるってわけね! 冗談じゃないわ。あなたみたいな仕事以外に脳がない男と今まで暮らしてきただけでもありがたいと思ってほしいわ」(5)



「君はどうしてほしいんだ?」
「あなたになんか、私を満足させられるわけないわ!」
今まで見たこともない厳しい目で、家内は私をにらみつけました。
「ああ~、つまらない人生だった。私の人生を返してほしいわ」
私は家内に苦労や心配をかけたつもりもないですし、子どもたちも順調に育ち、家内の不満や原因はわかりません。私は次第に、家内に話しかけることもなくなり、食事もできていないときには黙って外に食べに行くようになりました。(6)



ただ、数日前から限界を感じ始めました。耳鳴りが治まらず、胃に痛みを感じるようになったのです。明らかにストレスによる体調不良が起き始めているのです。私が求めているのは、普通の生活。それが満たされない人生には絶望感すら覚えます。
「気にいらないことがあるなら、私はいつでも出ていきますよ」
家内の声が、頭の中で何度も響き渡ります。この声が、以前のような明るい声に変ってほしい、家内と2人で楽しい老後を過ごしたい-。そんな夢を捨てきれない毎日です。


1:支えていたのが妻の意志なのか、仕方がない状況だったのかが分かれ道だと思います。
2:なぜ、この時点で苦情を言わなかったのかが不思議です。叱られないので、ますます苛立って、虐待をエスカレートさせることもあるのです。
3:「以前の家内」は夢だったのかもしれません。今の妻と、どううまくやっていくかを考えましょう
4:夫は長い間、仕事人間でした。妻を放置していたツケが回っているのでしょうか。今からでも、少しずつ話せるといいのですが・・・・・・。
※5:ここまでの言い方は、完全に暴言=言葉の暴力です。暴力を振るわれる原因を振り返り、妻とよくよく話し合ってはいかがでしょう。
6:夫は控えめな態度のつもりでも、妻には当てつけのように見えるもの。なるべく「なにか食べるものある?」などと話しかけてみましょう。



【チェックポイント】
時間を戻すことはできません。過去を振り返ることはやめて、今に集中するのです。カウンセリングを受けるなどして、幸せな老後を2人で構築しましょう。



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