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糖尿病は食べて治す!「糖質制限食」の有効性と工夫とは?(2)

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(続き)・・先ず「緩やかな糖質制限」というのは、食事で食べるご飯やパン、めん類などの「主食」を、一定量以下に制限するというものです。例えば1日の糖質の量を130g以下、1回の食事で40g以下にする、という食事法を提唱している糖尿病専門医がいます。それによると、1食で食べるご飯は茶碗にごく軽く1杯、パンは小さいロールパン1個で、調理に使う砂糖や間食のお菓子類はできるだけ減らすことになります。

 

このレベルの糖質制限ですと、よほどの大食漢は別として、大きなストレスなく取り組めるものです。ご飯などの主食をゼロにする訳ではないので、ご飯やパンなどの炭水化物が大好きな人であってもスムーズに始めることができます。但し炭水化物を少量ながら摂取するため、効果の発現はかなりゆっくりです。軽度の糖尿病や肥満ならば効果は充分ですが、重度になると効果は限定的で、より厳格な糖質制限が必要となります。

 

次に「中程度の糖質制限」では、主食を食べる回数や量をさらに減らしていきます。例えば「主食を抜けば糖尿病が良くなる」の著書で知られる江部康二医師は、先ず夕食のみ主食を抜き、次に朝と夕を主食なし、つまり昼食のみ主食を少量摂取するという、より厳格な糖質制限を提唱しています。この1日1回の主食摂取の場合、糖質の1日摂取量は50g以下です。これで更に効果的な血糖値や体重の減少効果が期待できます。

 

このレベルになると、食材が含む糖質量により厳密な検討が加えられ、意外なものが要注意食材として制限の対象となります。例えば同じ野菜類であっても、ほうれん草など葉物の野菜はOKなのに対し、カボチャやトウモロコシなど糖質の多い野菜は厳しい制限または禁止の対象となります。このようにやや厳しい糖質制限によって確かに血糖値の低下はより確実になりますが、食べられない食材がより多くなってきます。

 

さらに厳しい糖質制限を提唱しているのが「糖質ゼロの食事術」の著書で知られ、「かまいけ式糖質ゼロ食」の普及に取り組んでいる釜池豊秋医師です。それによると、穀物や砂糖など高糖質の食材はもとより、糖質の多い野菜や果物、調味料なども禁止の対象となり、徹底的に食卓から糖質を排除しようというのです。摂取する食事には極めて少ない糖質しか含まれておらず、1日の糖質量は15~20g程度と極めて微量です。

 

このくらい徹底した糖質制限ともなると、重症の糖尿病に対しても迅速かつ確実な効果が現れます。血糖値や平均血糖を現すHbA1c(ヘモグロビンAワンC)は速やかに低下し、1~2か月くらいで正常化します。血糖値を下げる薬やインスリン注射は多くの場合、不要となります。その一方で、徹底的に糖質を排除するために、実際に継続するにはかなりの意思と代償が伴うのも事実です・・(続く)

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