リフォーム工事に関する紛争事例-1 - 欠陥工事・建築紛争 - 専門家プロファイル

菊池 克弘
都市環境建設株式会社 代表取締役
東京都
建築家

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対象:住宅・不動産トラブル

木原 洋一
木原 洋一
(不動産コンサルタント)
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閲覧数順 2017年05月23日更新

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リフォーム工事に関する紛争事例-1

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建築紛争 リフォーム工事

 リフォーム工事の紛争発生率は、新築工事のそれに比べ、著しく高くなります。そして、その原因には主に以下の事項が認められます。

 1.契約書の不整備:リフォーム工事で発生する紛争の原因の半数以上は、契約書類の不整備により発生しています。リフォームすべき位置、材料、仕様(グレード)が明記されなかったり、記載のもれ、などの原因により、後になって大きな紛争まで発展することもあります。

2.大工等職人の技術不足:リフォーム工事などの契約金額の少ない工事では、なかなか新築工事のように、熟練した職人を確保できない場合も少なくありません。そして職人の習熟度不足による工事の瑕疵も、リフォーム工事については見受けられます。

3.粗悪な材料の仕様:契約書類に材料の指定がない、或いは、記載のもれなどの原因により、粗悪な材料で造られてしまう場合も、リフォーム工事については見受けられます。

4.営業担当者の知識不足:営業担当者に建築の知識が思しい方々が多いのも、リフォーム工事については見受けられます。その結果、顧客の意図が反映されなかったり、措定以外の材料で工事が進んでしまった、というようなことも発生いたします。

  以下、弊社において、解決させたリフォーム工事の紛争事例を掲載いたします。

 場所:東京都内の高級住宅地 

 建物:鉄筋コンクリート造7階建マンションの1室 約55㎡(約16坪) 2LDK

 工事会社:大手ハウスメーカー系リフォーム会社

 工事費:980万円(消費税別:坪単価61万円)

  以上のリフォーム工事に関する紛争の相談を、依頼主(老夫婦2人暮らし:子供ない)から受けました。代金の支払いも全てすまし、依頼主は終の棲家にするため、静かで暖かい家にすることを望んでいました。しかしながら、調査の結果は、次のような問題が発生しておりました。

 1.遮音工事について、一旦、天井裏の遮音シートを剥がし、最高等級の遮音シートに張り替える予定であったが、遮音シートすら張られていなかった。

2.断熱材に所定の厚さが確保されず、尚且つ、工事も正確性に欠けていた。

 調査の結果を相手方大手ハウスメーカー系リフォーム会社に伝えたところ、相手方も工事の欠陥を認め、欠陥部分についてのやり直しによって解決いたしました。

 この紛争の大きな原因は、営業担当者に建築の知識が乏しかったこと、そのため、依頼主とのコミュニケーションが上手くいかず、正確な契約書類を作成できなかったことによります。リフォーム工事でとはいえ、980万円もの費用を掛けるのですから、新築工事と同じくらいの正式な契約書を作成しても、よかったのではないかと思いました

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