住宅は精密部品ではありません!!
最近、住宅を精密部品のごとく考えている人がたくさんいます。
大手ハウスメーカーの広告の影響だと考えています。
住宅は、決して精密部品ではありません。
木材は生きています。呼吸もします。
したがって、反ったり曲がったりします。
板という字は、「木が反る」と書きます。
反ること、曲がることが普通のことなんです。
でも、それを敢えて反らないように、曲がらないようにしている物が合板だったり、集成材などです。
最近では、施工精度が上がってきて、昔と比べたら格段に精度は高くなりました。
もちろん、最近の造り手はきれいに、そして、狂いのない施工を心掛けている職人が多いです。
したがって、そんなに狂いはないのですが、季節によっては、合板や集成材といえども、少しくらい反ったりするものです。
それは、欠陥工事でも何でもありません。
家を建てる人にはそのようなことをきちんと理解して、家に愛着を持って住んでいただきたいと思います。
それが、家に対する優しさだと考えます。
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