【聴心記「心の炎」】第16回 魂(4)・・・・課題の向こうにあるもの - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

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【聴心記「心の炎」】第16回 魂(4)・・・・課題の向こうにあるもの

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【聴心記「心の炎」】第16回 魂(4)・・・・課題の向こうにあるもの

 前回まで,魂と課題のお話をしてきました。ここまでのことを,ちょっと振り返ってみましょう。魂(1)・・・・「心と身体」では,「身体をもらって生まれてきたというのは,感覚を使って感じること,それによって感情を感じ,体験・経験を積んでいくことにほかならない」というお話。魂(2)・・・・「心と課題」では,「人生に苦痛や不安が多いのは,そこに人生の課題があるからである。そして,人生の課題を解いているときの感情の側面にばかり注目するから,苦しさや不安がクローズアップされてくる」ということでした。魂(3)・・・・「課題を知る」では,「最初にクリアすべき課題がある。それをクリアするのに,最適な環境を選んで我々は生まれてくる。さらに,性格や能力も,課題に最適なものを持って生まれてくる。そうした状況の中で,その人なりに育ち,価値観を育み,それが課題に取り組む最適な状況を作り出す」というお話でした。

 私たち人間は身体を持って生まれてくる。その身体によって,感覚・感情を感じ,体験・経験をする。それは,ひとつの人生的な課題に向かっての経験となる。私たちの身体や性格・能力はそうした課題に向けて,最適な状況を作り出す。こうしてみてくると,私たちは,「身体という着ぐるみ」を着て,課題に立ち向かっているという風に見えます。それぞれに,そこそこの能力を持っている。得意が有り,苦手がある。目や耳が不自由な人もいる。発達障碍を抱えている人もいる。天才的な才能を持っている人もいる。でも,それはすべて着ぐるみの話。

 ミッキーやドラえもんの着ぐるみもあれば,ウルトラマンやガンダムの着ぐるみのこともある。でも,着ぐるみの内側にいるのは,私たちそのもの。それが,魂と言うことではないでしょうか。魂には能力の差も障碍もない。純粋な天使のような魂がある。(天使と言っても,特定の宗教のことを言いたいのではありませんよ)。

 自分には能力がないと嘆いている人がいます。自分は他人から嫌われる性格と悩んでいる人がいます。容姿に自信がない人,不器用という人,要領が悪いと言う人,自信がないという人,いろいろな人がいます。でも,それはすべて着ぐるみについている属性です。あなたという魂,あなた自身ではないのです。着ぐるみの状態を見て,あなたを否定してはいけない。課題に向けて,周到に作られた着ぐるみなのですから,勘違いするのも無理はないのですが...それでも,あなたと着ぐるみは区別しましょう。

 身体という着ぐるみを着た私たちは,着ぐるみの外に向かって悪戦苦闘している。着ぐるみの中では,魂が汗をかきかき,課題に向かって頑張っているのです。これって,すばらしいと思いませんか? ごく普通に見れば,身体を伴った人達が毎日を生活していると言うことです。でも,見方を変えると,身体という着ぐるみを着た人達が,毎日の生活の中で,課題に立ち向かっていると言うことなのです。汗をかきかき,課題は苦しい。でも,立ち向かっている姿は,課題がクリアできたかできなかったかに関係なく,すばらしいと感じられませんか? 生きていることのすばらしさと言うことかもしれません。

 ヘレンケラーのような人の魂が,三重苦の身体という着ぐるみを通して,外の人達とコミュニケーションを取ろうとしている。完璧主義という性格の着ぐるみを着たうつ傾向の人が,会社でなんとか上手く仕事をこなそうとしている。過敏な性格という着ぐるみを着た人が,毎日の生活の中で,気になって仕方がないことと必死なって直面している。課題がクリアできてもできなくても,この厄介な着ぐるみと厄介な課題に立ち向かっていくことは,なにか大切な物を手にできるような気がします。

 課題を意識して立ち向かうこと,その課題がクリアできてもできなくても,その向こう側にあるのは,生きていることの大きな手応えではないでしょうか? 生きていることの意味がわからないという人がいます。毎日をなんとなく送っているだけという感じ。でも,着ぐるみと課題を意識するならば,平凡な毎日にも何かの意味が出てきます。もう一度,あなたの課題は何か,考えてみませんか?

  次回は,「魂」の話の5回目。ちょっと切り口を変えて行きます。「人間の進化と魂」というお話をしましょう。

【2012.6.27: 聴心記「心の炎」は不定期で展開します】

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