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リフォームか建替えか?

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●家を建てよう!!

予算のある人であれば、そう悩む事もないことですが、予算が少なければリフォームするか、建て直すかは大きな問題です。
判断の方法は大きく二つあります。

●一つ目は、その家が建築された年代です。
★昭和56年以前の住宅→原則的には建替えを勧めています。高度成長期の粗製濫造のなごりで、家として住宅ローンが終わる頃まで持てば良いと言う発想で家が建てられています。
★昭和56年~平成14年以前の住宅→住宅金融公庫を利用している住宅でしたらリフォーム可能です。但し建物の寿命を延ばそうと考えれば、浴室・トイレ等湿気を呼ぶ部分のタイル貼りは木構造にダメージを与えている可能性がありますので、重点的に調査する必要があります。
一般に昭和56年以降の建物は新耐震制度に移行してからの建物で、安全とされていますが、木造住宅に限って云えば、引き抜き防止金具等をつけ始めたのは、平成14年以降です。公庫住宅の場合柱の引き抜き金物までは付いてはいませんが、筋交い等は金物で固定されある程度の信頼性を確保しています。
★平成14年以降の住宅→構造的に無理が無ければ、リフォームして建物の寿命を新築時点にまで戻す事は可能です。

●二つ目は住まう人の年齢です。
★60歳以上の人→原則的にリフォームをお勧めしています。古い建物でも余ほど傷んでいない限りご本人の寿命以上に建物の寿命を延ばす事は可能です。
新築ほど費用を掛けずに、老後の生活を快適に過ごそうと思うなら、自分に投資すつもりでリフォームすれば、快適な生活が送れます。
また、古い家と云うのは愛着もあります。今まで生きてきた人生の全てがその家に宿っています。自分を支えてきた家と共に暮らす事が、今後の老後の支えにもなってくれます。
★30代~50代の人→新築世代です。中古住宅をリフォームする選択肢もありますが、今の工法で長寿命住宅を造られて、資産として次世代に家を残すべきです。
★20代の人→中古住宅のリフォームを勧めています。結婚されて子供が生まれてと家族の構成が目まぐるしく変ります。家族の構成が変るごとに家に手を加えなければ快適な生活を送れません。中古住宅であれば、初期投資が少ない分改装に余裕が生まれます。子育て中は子供が家を荒らします。新築の家でも直ぐにボロボロになります。クロスメーカーの部屋を汚すCMはまだまだ可愛い汚し方です。若い世代の方の住宅は中古住宅を手に入れて、如何に自分達が住み良い家に出来るかを楽しむライフスタイルが合うかと思います。子育てがひと段落してライフスタイルが固定出来る様になってから、一生住まえる新築を目指すべきです。

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岡田一級建築士事務所 

木造住宅が得意な建築家。

建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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