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骨の髄まで健康になり「寝たきり」から身を守る秘策とは?(8)

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  1. 心と体・医療健康
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  3. 疲れやすさ

(続き)・・運動や食事の取り組みによっても、急には骨が丈夫になる訳ではありません。時間の経過とともに加齢による骨量の減少が加味されるため、一生懸命に取り組んだとしても、骨粗鬆症の進行に歯止めをかけるのが関の山という場合もあるでしょう。仮に骨がある程度丈夫になったとしても転倒による骨折の危険が消えた訳ではありません。骨が丈夫になるかならないかに関わらず、骨折を招く転倒は何とかして回避したいものです。

 

運動の項目とも関連しますが、体力や筋力とともにバランスを保つ能力も維持する必要があります。バランスを保つ能力は、とっさの重心の移動でも体勢を維持して転倒を防げるかどうかの能力ですが、高齢者になると押しなべて低下します。この能力を鍛えるには、片足立ちや歩行時の方向転換を練習することや、真っすぐに姿勢よく立つ練習をすることなどが勧められます。

 

次に「靴」の選び方と履き方が重要です。靴を買う時にはデザイン性よりも履きやすさ、歩きやすさを重視して選ぶことが大切です。足腰の不自由な高齢者によくありがちなのが、家族や施設の職員が本人の「履きやすさ」ではなく、介護する側の「履かせやすさ」で選ぶ傾向があるということです。履かせやすいということは「脱げやすい」ということでもあるので、あくまで本人が「履きやすい」ことを重視して選ぶべきです。

 

高齢者が転倒する場所は約75%が自宅の室内です。従って室内で転倒を招くような環境は可能な限り避けたいものです。例えばマットやカーペットは裏面に滑り止めを施す、各種コード類は散乱させずにカバーなどで覆う、浴室の床に滑り止めのついたマットを敷くなどの対策が有効です。また廊下や階段が暗いと転倒しやすいので、充分に明るい照明を設けることも必要です。

 

高齢者に優しい住環境を、ということで普及が進んでいるのが「バリアフリー」です。バリアフリーは確かに室内や廊下に段差がないという安全性が売り物ですが、必要以上に段差を取り払ってバリアフリーにしてしまうと、高齢者が日常生活で足を持ち上げる機会が減り、すり足で歩く習慣が身についてしまうため、外出先でかえって転倒しやすくなってしまいます。

 

従って、住環境に於いて転倒しやすい条件を減らす工夫の一方で、高齢者が「自分のことは自分でやる」という習慣を身につけることも必要です。どうしても我々は高齢者をいたわる気持ちのあまり、過保護になってしまいがちですが、過保護は高齢者の自立心や体力を失わせ、かえって寝たきりへの道を開くことにつながります。高齢者とともに自立して楽しく健康的に生きる、という姿勢が何より大切です。

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