- 竹内 慎也
- ウィル・スキル・アソシエイト株式会社 代表取締役 法人営業コンサルタント
- 大阪府
- 営業コンサルタント
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
こんにちは。
質問×仮説型営業コンサル@竹内です。
以前読んだ★5つの書評をご紹介します。
では本日はこちら↓
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
楠木 建
『日本経済新聞』『朝日新聞』『プレジデント』『週刊東洋経済』『日経ビジネス』『週刊ダイヤモンド』など
各メディアやブログなどで紹介、絶賛! 戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある!
大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として
組み立てられているという点で共通している。戦略とは、 必要に迫られて、難しい顔をしながら
仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。
本書では、多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。
膨大な研究と取材によって紡ぎ出された500ページの本文。そのボリュームを感じさせない圧倒的な筆力で、
経営戦略の本質を描き出す。刊行後3カ月にして 増刷続々。
すでに戦略論の古典になりうる実力を備えた一冊。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
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私の5段階評価 ★★★★★ 5
【所感】
本書は500ページに及ぶ、読み応え満載の、ストーリーある競争戦略についての
思考法、事例など多岐にわたる情報が紹介されている。
戦略を立てても、場当たり的な処置であったり、
パーツごとに独立して、ストーリーとは呼べないものになっている
などという事が、ビジネス上大いにありうるが、
本書にあるような考え方で行えば、ストーリーを事後ではなく
事前に構築できる可能性を感じました。
一度読むだけでは正直理解があまり進まないため、
こういった、戦略の原則になるような本は、何度も何度も読む必要がある。
おすすめの1冊。
【この本を読もうと思った経緯】
何度も平積み、書籍紹介を目にしたから
【この本を読んで私が実践すること】
戦略ストーリーをSP、OCで考える
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<竹内的本書のポイント>
■優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリー
■戦略の神髄はシンセシス(綜合)にあり、アナリシス(分析)の発想と相いれない
■戦略ストーリーの絵は「こうすると、こうなる。そうなれば、これが可能になる……」という時間展開を含んだ因果論理
■会社の「実態価値」が何かといえば、それは要するに持続可能な利益を出す力
■企業価値を高めるためにも、経営は「市場を向い」てはいけない
■「当たり外れ」という結果でいえば、戦略の優劣は、一割五分とか二割のごく
小さな違いを問題にしている
■ビジネスの成功を事後的に論理化しようとしても、理屈で説明できるのはせいぜい二割
■有力選手という要素に依存した競争優位であれば、
その選手が他チームに引き抜かれてしまえば失われてしまいます。
■ブラジルチームに固有の流れるような攻撃パターンや、
イタリアチームのお家芸、「カテナチオ(鍵をかける)」と呼ばれる鉄壁の守備の方法は、
チーム全体の攻め方、守り方にかかわる強み
■サッカーの戦略というのは、要するにそのチームに固有の「攻め方」なり
「守り方」を意味しているわけですが、攻め方なり守り方はいくつもの線で
構成された「流れ」や「動き」として理解できます。戦略の実体は、個別の選手
の配置や能力や一つひとつのパスそのものではなくて、個別の打ち手を
連動させる「流れ」、その結果浮かび上がってくる「動き」にある
■見える化という思考様式は戦略にとっては役に立たないどころか、ものの
考え方が戦略ストーリーの本質からどんどん逸脱してしまいます。戦略に
とって大切なのは、「見える化」よりも「話せる化」です。戦略をストーリー
として物語る。ここにリーダーの本質的な役割があります。
■実際の仕事の局面では、目標をきちんと立てていると、あたかも戦略を
立てているかのような気になってくるということがよくあります。つまり、
「目標を設定する」という仕事が「戦略を立てる」という仕事とすり替わって
しまいがちなのです。その結果、戦略がはっきりしないままで終わって
しまうというパターンです。
■競争戦略の第一の本質は、「他社との違いをつくること」です。競争の
中で業界平均水準以上の利益をあげることができるとしたら、それは
競争他社との何らかの「違い」があるからです。
■意思決定者と使用者と支払者、この三者が分かれているということが買い手の交渉力を小さくし、製薬業界を儲かりやすくしている
■経済学が想定する完全競争になってしまえば利益は出ない。だとすれば、利益を出すためには、経済学でいう完全競争の前提を壊せばいい
■他社がそう簡単にまねできない経営資源とは何でしょうか。組織に定着している「ルーティン」だというのが結論です
■フェラーリは年間わずか数千台を製造して販売しています。「年間に数千台の需要しかないマーケットに、わざわざわれわれが高いオーバーヘッドを抱えてまで参入する意味はないね。放置しておくにやぶさかでない……」という合理的な判断が他社の側にあるからこそ、フェラーリは無競争を維持できる
■競争戦略の考え方
SP:戦略論の表千家であるポジショニング
OC:裏千家の組織能力
の二つの視点から考えることが重要。
■強くて太くて長い話が「良いストーリー」
■安易なベストプラクティスの導入が戦略ストーリーの基盤となる論理を殺し、その結果として戦略ストーリーの一貫性を破壊しかねない
■「誰に嫌われるか」をはっきりさせる、これがコンセプトの構想にとって大切なことの二つ目です
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今日もありがとうございました。
また明日、★5つ書評をご紹介させて
頂きます。
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