【過去の★5つシリーズ】ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦… - 営業手法 - 専門家プロファイル

竹内 慎也
ウィル・スキル・アソシエイト株式会社 代表取締役 法人営業コンサルタント
大阪府
営業コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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【過去の★5つシリーズ】ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦…

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こんにちは。
質問×仮説型営業コンサル@竹内です。
以前読んだ★5つの書評をご紹介します。
では本日はこちら↓



ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)


楠木 建


















『日本経済新聞』『朝日新聞』『プレジデント』『週刊東洋経済』『日経ビジネス』『週刊ダイヤモンド』など


各メディアやブログなどで紹介、絶賛! 戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある!


大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として


組み立てられているという点で共通している。戦略とは、 必要に迫られて、難しい顔をしながら


仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。


本書では、多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。


膨大な研究と取材によって紡ぎ出された500ページの本文。そのボリュームを感じさせない圧倒的な筆力で、


経営戦略の本質を描き出す。刊行後3カ月にして 増刷続々。


すでに戦略論の古典になりうる実力を備えた一冊。




ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)









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私の5段階評価 ★★★★★ 5




所感





本書は500ページに及ぶ、読み応え満載の、ストーリーある競争戦略についての


思考法、事例など多岐にわたる情報が紹介されている。




戦略を立てても、場当たり的な処置であったり、


パーツごとに独立して、ストーリーとは呼べないものになっている


などという事が、ビジネス上大いにありうるが、


本書にあるような考え方で行えば、ストーリーを事後ではなく


事前に構築できる可能性を感じました。




一度読むだけでは正直理解があまり進まないため、


こういった、戦略の原則になるような本は、何度も何度も読む必要がある。




おすすめの1冊。





この本を読もうと思った経緯


何度も平積み、書籍紹介を目にしたから





この本を読んで私が実践すること


戦略ストーリーをSP、OCで考える








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竹内的本書のポイント


■優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリー




■戦略の神髄はシンセシス(綜合)にあり、アナリシス(分析)の発想と相いれない




■戦略ストーリーの絵は「こうすると、こうなる。そうなれば、これが可能になる……」という時間展開を含んだ因果論理




■会社の「実態価値」が何かといえば、それは要するに持続可能な利益を出す力




■企業価値を高めるためにも、経営は「市場を向い」てはいけない




■「当たり外れ」という結果でいえば、戦略の優劣は、一割五分とか二割のごく

小さな違いを問題にしている




■ビジネスの成功を事後的に論理化しようとしても、理屈で説明できるのはせいぜい二割




■有力選手という要素に依存した競争優位であれば、


その選手が他チームに引き抜かれてしまえば失われてしまいます。




■ブラジルチームに固有の流れるような攻撃パターンや、


イタリアチームのお家芸、「カテナチオ(鍵をかける)」と呼ばれる鉄壁の守備の方法は、


チーム全体の攻め方、守り方にかかわる強み




■サッカーの戦略というのは、要するにそのチームに固有の「攻め方」なり

「守り方」を意味しているわけですが、攻め方なり守り方はいくつもの線で

構成された「流れ」や「動き」として理解できます。戦略の実体は、個別の選手

の配置や能力や一つひとつのパスそのものではなくて、個別の打ち手を

連動させる「流れ」、その結果浮かび上がってくる「動き」にある




■見える化という思考様式は戦略にとっては役に立たないどころか、ものの

考え方が戦略ストーリーの本質からどんどん逸脱してしまいます。戦略に

とって大切なのは、「見える化」よりも「話せる化」です。戦略をストーリー

として物語る。ここにリーダーの本質的な役割があります。




■実際の仕事の局面では、目標をきちんと立てていると、あたかも戦略を

立てているかのような気になってくるということがよくあります。つまり、

「目標を設定する」という仕事が「戦略を立てる」という仕事とすり替わって

しまいがちなのです。その結果、戦略がはっきりしないままで終わって

しまうというパターンです。




■競争戦略の第一の本質は、「他社との違いをつくること」です。競争の

中で業界平均水準以上の利益をあげることができるとしたら、それは

競争他社との何らかの「違い」があるからです。




■意思決定者と使用者と支払者、この三者が分かれているということが買い手の交渉力を小さくし、製薬業界を儲かりやすくしている



■経済学が想定する完全競争になってしまえば利益は出ない。だとすれば、利益を出すためには、経済学でいう完全競争の前提を壊せばいい



■他社がそう簡単にまねできない経営資源とは何でしょうか。組織に定着している「ルーティン」だというのが結論です



■フェラーリは年間わずか数千台を製造して販売しています。「年間に数千台の需要しかないマーケットに、わざわざわれわれが高いオーバーヘッドを抱えてまで参入する意味はないね。放置しておくにやぶさかでない……」という合理的な判断が他社の側にあるからこそ、フェラーリは無競争を維持できる




■競争戦略の考え方

SP:戦略論の表千家であるポジショニング

OC:裏千家の組織能力

の二つの視点から考えることが重要。


■強くて太くて長い話が「良いストーリー」



■安易なベストプラクティスの導入が戦略ストーリーの基盤となる論理を殺し、その結果として戦略ストーリーの一貫性を破壊しかねない



■「誰に嫌われるか」をはっきりさせる、これがコンセプトの構想にとって大切なことの二つ目です




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今日もありがとうございました。
また明日、★5つ書評をご紹介させて
頂きます。




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