投資 基礎知識 ETFと再投資について - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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投資 基礎知識 ETFと再投資について

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再投資について

取引方法のなかで、現状日本の証券会社が扱う国内外のETFの分配金は
全て払い出されるためファンドで可能な再投資が出来ません。

通常、当該ETFが保有する株式等から得られるインカムゲインは、信託報酬等の経費を引いたのちの余剰が分配金として払いだされます。

私はこのことがETFの最大の弱点と考えています。

再投資は複利で運用という効率的な手法ですので、長期投資では重要なポイントです。このため自動的に複利で運用を考える場合には、
インデックス・ファンドも活用せざるを得ません。

手法として、毎月積立でインデックスを購入し、ETFの分配金はMMFかMRFとして蓄え、ある程度の金額に成りましたら、ETFの購入金額にあわせてインデックス・ファンドを売却するリレー方式をお勧めしていますが、手間が掛かることが難点です。

2010年年末に私自身が行いましたが、売却当日に購入できるのではなく、海外を対象といるものは翌々日に若干の時間が掛り、結構面倒でした。

また、同じ証券口座内での切り替えはまだしも、異なる金融機関でのやり取りは余計面倒です。

ある信託銀行で購入した、外貨建ての投信を売却して、ネット証券の口座に振り込むまで、1週間かかりました。外国株式と外国債券を対象とするものでしたので、木曜日に解約手続きを行い、通帳に入金されたのは水曜日で、当日信託銀行から全額出金⇒普通預金口座にックス・ファンドを購入致しました。

同じように、某証券でアクティブ・ファンドとインデックス・ファンドを水曜日に解約⇒翌週月曜日に出金が可能になり、それを普通預金口座に移したのちに別な証券会社に振込、そして外貨を購入し翌日の夜にニューヨーク市場に上場するETFを購入しました。

上記を終えるのに一週間以上かかっています。
教訓として、取引する証券会社は、夫々の得意分野とコストを勘案して絞り込みが必要です。
私が必要とする証券会社は、ネットで取引が可能、海外市場(特に米国)でETFが購入できること、取引直前でもドルに交換できること、当然購入可能なETFの銘柄が豊富なこと、
そして、土日祭日でも前日の取引や価格が表示されていること、また米国ほか先進国の債券が購入できることですが、残念ながら叶えてくれる証券会社はありません。
債券を除けば、ネット専用証券のR証券がベターになります。
今回はM証券で購入して、優劣が解りました。

文責
ファイナンシャル・プランナー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 吉 野 充 巨

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべて読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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