- 冨永 のむ子
- パーソナルクレド舎 COO クレド作家
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
前回のコラムで自分を物語るコツとして、
浮かんだイメージをスケッチすること、と書きました。
スケッチするというのは、どういうことか・・。
大切なのはスケッチしようとする前に、
対象となる自分の記憶や感情・目標やビジョンをよく見ること。
そのために大切なのは、
目の前にあるものを、
子供のような先入観の無い気持ちで眺めること。
長男が一年生の時の授業参観で、
さつまいもを絵を描く授業がありました。
先生は、「むらさき色の作り方は・・青と赤をまぜて・・」とおっしゃっていましたが、
うちの息子を始め、多くの子は、
青と赤以外に、黒や茶色もまぜていました。
目の前にあるさつまいもは、きれいな紫ではなかったので、
子供たちの作った色は、頭で考えた、紫ではなくて、
さつまいもそのものの色でした。
できあがったのは、
見たままをそのまま表現する、生き生きとした絵でした。
自分の感情や過去の思い出も先入観なしに眺めてみたら、
本当の自分の状態が見えてきます。
でも、見ようとする前にじゃまなものがたくさんあります。
よく思われたいとか、得をしたいとか、
自分がかわいいとか、自分は可哀そうとか、◎◎してくれない、してほしいとか・・・
それらはエゴです。と一言でばっさり突っぱねるほど、人は強くないので、
そういう感情も含めて、
自分の中にあるものを観察し、言葉にしてみるんです。
人が感動する物語は、全て等身大。
楽しくて華々しい感情だけでなく
みじめな気持ちも、ちっぽけな自分も認め、
赤裸々な物語にこそ人は心を動かされる。
ブランディングやPRなどで、自分の物語を伝えたい、という方も、
そうでなく、
自分の中をきちんと見つめるために
自分の物語を持ちたいという方も、
自分を物語ろうとする行為の中で一番大切なのは、
光と影の部分をまっすぐにとらえること。
そこにつきます。
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