「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読
● 気がつけば米国の家主。日本個人マネー、米REITに ●
-2011年7月24日日経ヴェリタスp1より伊藤誠の特選記事-
■REIT(不動産投資信託)とは
不動産投資信託とは
投資家から集めた資金でオフィスビルなどの不動産を購入し、
賃貸収益や売却益などを配当金として投資家に分配するものです。
株式投信や公社債投信の運用対象が
不動産になったものと考えていただければわかりやすいと思います。
Real Estate Investment Trust、略してREIT(リート)は、
米国で1960年に誕生しました。
日本でもこれにならって「日本版REIT」や「J-REIT」、
また単に「REIT」と呼ばれています。
日本の個人マネーがいま、
兆円単位で米国の不動産に流れ込んでいるそうです。もちろん、
日本の個人マネーが居抜きで物件を買ったという話ではありません。
日本の個人マネーと米国の不動産を結び付けているのは
米不動産投資信託「REIT」。
日本では今、世界中のREITに分散投資する
グローバルREIT投資信託がよく売れている、という記事です。
1月~6月には約1兆5000億ものお金が流入し、
純資産残高は約5兆円に膨れ上がりました。
今春には、日本株投信の残高を抜き去ったそうです。
日本株より、海外不動産。
投信史上残る逆転の立役者は、
長引く低金利と低迷する日本株に業を煮やした日本の個人投資家
というわけです。
米不動産投資信託REITの追い風は次の3つといえるでしょう。
○米商業用不動産市場の回復傾向
○米金融緩和による資金調達コスト(金利低下)の低下
○ドル安による海外マネーの流入
人気が出るといっせいに群がるのが日本人。
というか金融機関がいっせいに同じ商品を売りまくるのが日本のパターン。
米不動産投資信託REITは
私も1年位前から持っていますが、まずまずです。
これから購入を検討される方は
上記3つの追い風が逆風にならないかどうかがポイントです。
さらに、現在78円~80円をさまよっている円高が
もっと 円高(逆風)になるのか、
あるいは 円安(追い風)になると予想するのかが
購入する・しないの分かれ目になります。
人気が出る→価格が上がる→配当利回りが下がる
という状況で米不動産投資信託REITの配当利回りも
3%強まで低下してきたとヴェリタス誌には書いてあります。
米長期金利が現在3%を割り込む水準ですが、
将来米国の金利が上昇してきたら、
米不動産投資信託REITの人気も落ちてくる可能性があります。
難しいことは抜きにして、
現在78円~80円をさまよっている円高は
いったいどうなるのでしょうか。
円高がこれ以上どこまでいくのか。
円高終了間近と予想すれば、海外投資はおすすめです。
世界中のREITに分散投資するグローバルREIT投資信託が、
日本株投信の残高を抜き去ったとは・・!
日本人=日本株という時代も終わったと感じました。
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