- 新谷 康二郎
- Crisp Drum School
- 東京都
- 音楽講師
対象:楽器レッスン
レッスンにいらっしゃる生徒さんにはよく話すんですが、
いわゆる「奏法」にとらわれてしまって、ドラム全体の上達をさまたげてしまうこともあるんですね。
グリップはこうでなければいけない。
フォームはこうでなければいけない。
というようなことを意識しすぎて、簡単なビートががたがたに…。
脱力についてもそうですね。
すべてにおいて、脱力しなければいけないと思っていると、
まず狙った音符をとらえることすらできないことがあります。
まずは譜面に書いてあることをなぞれるようにして、
繰り返し演奏しながら覚え、理解することからでないと。
そのあとにフォームやグリップ、脱力等を考えても遅くはないです。
特に本当の初心者の方には、
グリップなんて最初はどうでもいい、と教えてしまっています。
最初からきちんと教えても、叩き始めるとその通りにはなかなか握れないものです。
譜面どおりに叩こうと力んでしまっても、最初はいいのです。
体を壊さない程度ならば、力みまくってシングルストローク…仕方ないと思います。
このテンポにくるとどうしても力んでしまう…
このパターンをやるとどうしても力んでしまう…
ある程度はできるのに、そこから先に進めない…
そのあたりから、「奏法」が出てきます。
ドラムを始めて間もない人でも、力んでしまうことを知ってからのほうが、
脱力を理解し、その後突然上達します。
つまり、「力み」の状態がどんなものか理解していないと
「脱力」も理解できないのです。
よくリラックスするために、体に思いっきり力をいれてから、ふ~~~~っと力を抜くと楽になりますよね。
そんな感じでしょうか。
ただ、ドラムの場合、力んでしまう原因が「体の動きそのもの」にある場合があるので、
それを変えていく方法を覚えないといけない。
そのあたりは、レッスンの中でしか教えられないことですが…。
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