- 澤田 且成
- アイディーテンジャパン株式会社 企業ブランディングコンサルタント
- 東京都
- ブランドコンサルタント
対象:商品企画・開発
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
No.124 ニッチ市場に価値を輝かせる!ポメラ
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テーマ:ニッチ市場に価値を輝かせる!ポメラ
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 2010.03.20
“選ばれ続ける仕組み”を設計するメールマガジン
企業ブランド戦略の成功と秘密~知らないことが失敗を生む
:::::::::::::::::::::::: 第0124号 アイディーテンジャパン 発行
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こんばんは。
アイディーテンジャパン・ブランディングニュース編集局です。
先日「かおりブランディング実践術セミナー」が
ザ・リッツ・カールトン東京で開催され、
全国からたくさんの方々が参加されました。
かおりを取る。新しいかおりを演出する。
そしてブランディングする。
という過程は新しい試みで各界から注目されています。
今回のトップバッターのスピーカーは、
なんとザ・リッツ・カールトン東京の総支配人、
フランソワ・ノッカート氏。
素敵な体験を深い記憶を残すこと、
そのためにかおりがどれだけ重要なポジションに位置づけているのか
について実体験を通して話してくださいました。
当日の模様の一部は動画サイトで無料で閲覧できるように
準備中です。
お楽しみに・・
* * *
さて、本日のブランディングニュースは、
「ネットもメールもできません」で大ヒット中のポメラです。
役員会議で担当者がプレゼンしたときの反応は散々。
参加役員15人の中で反対したのは何と14人。
そんな異色の商品企画プロセスを経て誕生したポメラ。
発売と同時にほぼ品切れ状態が続き、
当初、年間3万台の販売計画だったのが、
年間売上台数が何と10万台にも達する見込み。
本日は、弊社 澤田且成が
「ネットもメールもできません」のポメラの事例を通して
ニッチを狙うブランド戦略のクリティカルポイントを
お話させていただきます。
ポメラ
http://www.kingjim.co.jp/pomera/index.html
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<本日の内容>
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
ニッチ市場に価値を輝かせる!ポメラ
[2] 編集後記
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[1] "選ばれ続ける仕組み"の事例:
ニッチ市場に価値を輝かせる!ポメラ
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■ 体力勝負が厳しい会社のヒット商品づくりは、
"打率1割でいいからホームランを打つ"
ポメラの企画開発は、大手老舗事務用品メーカーのキングジム。
ビジネスツールとしてインターネットやメール送受信は、
必須の機能ですがポメラはその両方の機能がありません。
あるのはメモを書くことだけ。
ポメラ開発の役員会議では、
インターネット時代に求められる機能がないことに
参加者の大半が反対をしたといいます。
15人の役員のうち反対は14人。賛成は1人。
その姿を見て宮本彰社長はGOサインを出したといいいます。
「巨大市場を狙うのは、当社には体力的に難しい。
市場開拓型の新商品は、
『打率1割でいいからホームランを狙う』
『熱烈な賛成が10人に1人いればGO』
という姿勢で開発している」とは宮本彰社長の言葉
大手メーカーと競争しても勝てる見込みがない。
キングジムは「メモ書き」だけに特化し
機能を絞ることでニッチ市場を開拓します。
ここで注目するのはニッチ市場の攻め方です。
単に機能を絞っていくだけではなく、
機能を絞りながターゲットユーザーを絞ることで、
ターゲットユーザーが求めるニーズをより鮮明に思い浮かべること。
そして不要な機能を削除しながら、
絶対削除してはいけない機能を際立たせることが大事です。
機能を絞り、削ることで、
本来、ターゲットが喉から手が出るほど欲しい機能を明確にする。
そして際立った機能にフォーカスし、
機能をブランド化させることで価値を高めていくことが
ニッチ戦略では必要になってくるのです。
続きはこちらから
⇒http://www.id10.jp/node/229
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