犬、猫のダイエット パート1 - ペットの食事・栄養 - 専門家プロファイル

アレス動物医療センター 院長
富山県
獣医
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犬、猫のダイエット パート1

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健康管理 ダイエット

 食欲の秋なんていいますが、年間を通して食事量の変わらないワンちゃん、ネコさんにとってはあまり秋だから太るということはないですね。

 だいたい年中太ってます。

 

 獣医師にとってのベスト体重と、飼い主さんにとってのベスト体重がちょっと違うのかもしれませんが、日ごろ診療をしていると、大概みんな太ってます。

 逆にベスト体重の子がくると、何かの病気ではないかとちょっと心配するくらい、おおむね皆さん太っているのは、やはり愛情表現がフードだったり、おやつだったりで表されているのかも知れません。

 

 で、診療のたびに、「がんばってダイエットさせましょう」なんて話になるのですが、これが意外と難しい。

 まあ、人間もそうですね。

 太るのは簡単なんですけど、やせさせようと思っても、そう簡単にはいかないものです。

 

 ちょっとぽっちゃりぎみな方がかわいく見えるのはもちろんわからないでもないのですが、太ってしまうと心不全、糖尿病、膀胱炎、膀胱結石、椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、関節炎、気管虚脱…さまざまな病気の発症率がドンと跳ね上がるのです。

 最近の研究では内臓脂肪が増加するだけで、TNF、IL6という物質が体内で増加し、これだけでも炎症が起こりやすくなるって報告があるくらいです。

 

 人間もそうですが、健康で長生きをというと、あまり太りすぎてはいけないということなんでしょうね。

 

 ではどうやって痩せさせるか、というと次の5点がポイントになります。

 

1. 目指すべきベスト体重を知る。

2. 与えるべきフード量をきちんと計る

3. 1日3回以上に食事を分ける

4. フード以外のものを一切与えない。

5. それでもだめなら、医療用ダイエット食

 

 全部挙げているととちょっとあまりに長くなりすぎてしまうので、今回はまず1と2について

 

 太っているワンちゃんやネコさんの飼い主さんに「1日フードを何g与えていますか?」と聞くと、だいたい

「これっくらいの食器に、これっくらい」と身振り手振りで示される飼い主さんや

「洗濯スプーン2杯を、1日2回で・・・」とおっしゃる飼い主さん。

ひどい場合は

「ひとつかみ」とか「なくなったら継ぎ足す」とか言う飼い主さんもいらっしゃいます。

 

 そこで、「では1日何g与えるように、フードの袋に書いてありました?」と聞くと

「見たことないなぁ」なんて答える方がほとんどです。

 

うーん、アバウト。

 

 ちなみに、ベスト体重で管理されている飼い主さんに聞くと返ってくる答えは

「25gを1日3回です」

と数字で返ってくるわけです。

 

 そう、まずは数字で考えましょう。

 グラムでも良いですし、200ccの計量カップでもいいです。

 洗濯スプーンなんて、メーカーによって大きさはまちまちですし、そもそもその洗濯スプーンに何g入るかわかってなければ意味がありません。

 

 まずおうちの子のベスト体重を主治医の先生に教えてもらう。

 そしてそのベスト体重に見合った量を、フードの袋の裏に書いてある給与表で見て何g(あるいは計量カップ何カップ)なのかを見る。

 計量カップにその量を一度きちんとはかりとり、油性マジックなどで線を引いておく。

 1日1回誰か決まった人が(だいたいお母さんなどの女性のほうが正確です)この計量カップで1日量を計り取り、保存容器などに取り分ける。

 あとはここから、1日3食目分量でフードを与え、ご褒美などもここから与える。

 

 こんな感じです。簡単でしょ?

 

 ここで重要なのが今の体重でフードの量を決めるのではなく、ベスト体重で量を決めるということ。

 

 たとえば、ベスト体重が4kgだけど、今5kgになっちゃっているワンちゃん。

 この子は4kgの体に、何にも働いていない1kgの脂肪が乗っかってるだけですから、1日に必要なカロリーはベスト体重の4kgで計算しなければいけないわけです。

 今5kgだからといって、5kgの必要量を与え続ければ、4kgの体に多すぎということになって、ひたすら太っていってしまいます。

 

 ですからまずは、主治医の先生に相談して、おうちの子が何kgになるのがベストなのかを聞いて教えてもらうこと。

 もし面倒だったら、計量カップとフードを袋ごと病院へ持っていって主治医の先生に量を決めてもらうと良いかもしれません(袋がないとカロリーなどがわからないので、必ず袋も持っていきましょう)。

 

 当たり前のようで、意外とおろそかになっている部分ですが、ダイエットの基礎中の基礎ですので、一度確認してみましょう。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(富山県 / 獣医)
アレス動物医療センター 院長

地域に密着したワンランク上のホームドクターを

アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、夜間救急診療、年中無休など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

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