- 眞鍋 顕宏
- 株式会社クレオ・アソシエイツ 代表取締役
- 兵庫県
- コミックデザイナー
対象:広告代理・制作
- 山藤 惠三
- (クリエイティブディレクター)
- 山藤 惠三
- (クリエイティブディレクター)
私は本来、グラフィックデザイナーです。
格好良い言い方をすると、ビジュアルで世界観を
創り出し、人から人へメッセージを届けることが
我々の使命であると考えています。
そのデザイナーが、本当にマンガに取り組めるのでしょうか?
そもそもマンガとグラフィックデザインは、その表現手法は異なりますが、
人にメッセージを届けるという点では、互いに融合できるメディアである
と感じています。
もちろん、互いに異なる性質も持ち合わせています。
マンガの場合、マンガそのものが基本的に漫画家自身によって生み出された
物語であり、作品としての色合いが強いのが特長。(例外的に出版の場合等
においては、出版社側のヒット作を輩出するという大義名分により、ストー
リーの変更や再考を求められることもあると思いますが…)
その点グラフィックデザインの場合は、意思と目的の起点が広告主にあります。
そう、デザイナーは創作者であると同時に広告主の代弁者役でもある訳です。
ですから制作には「課題を解決する」「広告主のメッセージを届ける」という
前提の上で成り立つことが殆どです。
このように見ていくと、広告マンガというものは、マンガである前に広告物。
一般ユーザーが理解と興味を示すための工夫など、グラフィックデザインが
取り組む課題解決のためのビジュアル表現という切り口が必要なのです。
それならグラフィックデザイナーがマンガを描けば良いのでは?
確かにその通りです。しかし「物語を紡ぐこと」「描写力」については、
圧倒的に漫画家の方が長けています。だからこそ、お互いが融合した時
最高のパフォーマンスが実現出来る。
しかし当時の私には、漫画家とチカラを合わせるだけの知識が足りません。
私は、自分の中に沸き上がってくる想いを抑えきれず、気がつけば自らマンガ
について独学をはじめていました。
(つづく)
コミックデザイナーと呼ばれて(1)誕生秘話
コミックデザイナーと呼ばれて(2)マンガのチカラ
コミックデザイナーと呼ばれて(3)マンガとデザイン
コミックデザイナーと呼ばれて(4)互いの役割
コミックデザイナーと呼ばれて(5)導入7割が効果実感
コミックデザイナーと呼ばれて(6)次のステップへ
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