クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワのこと - 洋菓子・和菓子 - 専門家プロファイル

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
大阪府
料理講師

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対象:料理・クッキング

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クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワのこと

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フランスの伝統菓子を大事にし日本に伝えていきたいと考える人たちの会で、2003年に東京で設立されました。会員はお店のシェフや職人さんからなる一般会員、協賛する賛助会員(法人や団体)、そしてこれを応援するスーチアン会員(個人)からなります。私は関西での講習会が始まった2005年から事務局のお手伝いをしています。詳しくは

http://www.galettedesrois.org/

クラブの象徴は古くから愛されているガレット・デ・ロワです。毎年1月にはご公現の祝日(1月6日)に合わせ、大使館や領事館で大使様をお招きしてガレットの献上式が行われます。*ガレットについてはまた後日。

クラブはこのガレット・デ・ロワを軸に、そのほかの伝統菓子についても普及活動をしています。今年の7月にはフランスで行われるツール・ド・フランス(自転車レースの世界最高峰)の開催に合わせて、会員のお店にいっせいにパリ・ブレストParis-Brestが並びました。

パリ・ブレストはパリとブルターニュ地方のブレストをつなぐ自転車レースから。その通り道にあったパリ近郊のお菓子屋さんが、自転車の車輪から思いついて1891年にリング状のシューのお菓子を作りました。中にはカロリーが超高そうな、プラリネのバタークリームが詰められます。それもそのはず、選手の体力の維持と強化のために作った、などという説もあるのです。重たそうなイメージのお菓子ですが、発酵バターできちんと作ったバタークリームは、ぱりっと焼けたシュー皮とよく合い、じつはとてもおいしいものです。

さてこの7月8月には東京と大阪で、伝統菓子の講習会が行われました(会員でなくても申し込めます)。10月から始まるノルマンディ・フェアに登場するお菓子がテーマです。

ノルマンディといえばまず思い浮かぶのはりんご。りんご果汁を発酵させて作るシードルや、これを蒸留したカルヴァドスが有名です。さらに酪農が盛んで、バターや生クリームもおいしい地方です。講習会で紹介されたお菓子はこんな感じです。

ミルリトン Mirlitons(藤生義治シェフ)

ノルマンディ産チーズのケーク・サレ Cake sale(林雅彦シェフ)

タルトノルマンド Tarte Normande(西野之朗シェフ)

シャルロット・オ・ポム Charlotte aux pomme(寺井則彦シェフ)

クラピオ・ドゥ・ポム Crapiaux de pommes(林周平シェフ)

つぎつぎにシェフ方がさまざまな技法で披露されるお菓子の作り方を見て、そのお菓子を片っ端から試食できるとは、本当にたまりません(役得、役得!)。会の象徴であるガレット・デ・ロワは毎回必ず披露されるのですが、今年はパンデュースの米山雅彦シェフが担当されました。シェフのガレットは、全粒粉入りの粉を使い、3つ折を8回も行うものです。会員はお菓子屋さんが多いため、パン屋さんのガレットには次々と質問が飛びます。8回も折った生地はどうなるのかしら??と私も思っていましたが、力の弱い粉ながらもハラサクで、やさしいやさしいおいしさでした! フランス各地のお菓子や歴史や背景などは大森由紀子さんが豊富な知識を披露されます。10月にはこの成果として会員のお店にはノルマンディのお菓子がたくさん並ぶことと思いますので、ぜひぜひご覧になってください。

11月にはガレット・デ・ロワのコンテストがあり、優勝者は来年にパリで行われるフランスでの大会に、エキジビション参加ができることになっています。年々日本のお菓子屋さんパン屋さんにガレットが増えてきて、うれしい限りです。

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