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進路について考えるとき 年齢が話題になることがあります。
「もう年ですから。」
「若くないので・・・」
そんな時 いつも思い出すエピソードがあります。
1年間日本の雑誌社にモントリオールの記事を書かせて頂いたことがありました。その時に取材に応じて下さった フランス人シモンさんとの会話です。
シモンさん:あなたは 何をしているの?
私:カウンセリング心理学を勉強しています。
シモンさん:あなた 何才?
私:50才です。
シモンさん:いいわねぇ、私は80才。私の年まで あなた30年もあるわ。何でもしたいことができるわよ。私も心理学に興味があるの。私も今度生まれたら 心理学を勉強するわ。
シモンさんの言葉は 当時の私にとても大きな勇気づけになりました。なぜなら 日本で知り合いから言われた うれしくない言葉が時々脳裏を横切っていたからです。
「あなた、その年で留学するの?」
「あなたも もう若くないのだから 出来るときにしたいことをしておいた方が良いよ。」
年を意識して 自分の可能性を追求するのを止めるかどうかは 国民性ではなく個人だと思います。なぜなら 英語のクラスで フランス人の青年から 次のように言われたこともあるからです。
「おばさん、何才?え~っ、49才?僕のお袋の年じゃないか!ハッハハ!」
モントリオールでは 生涯教育のクラスが公費でも多くあり、年齢に関係なく学ぶ土壌がありました。ですから モントリオールに根付いて暮らしている方々からは このような反応があったことはありません。
「知り合いもいないのに 日本から来たの?勇気があるわね!」
「面白いこと勉強しているのね。それで 卒業したら 日本へ帰るの?それともカナダで仕事をするの?」
「フロイトとアドラーの違いって何?」
「たしか アドラーのコーチングのサイトに アドラーはコーチングの祖父って呼ばれているって書いてあったよ。現代心理学の基礎を作った人なのだってね!」
などなど私が学んでいる内容に関心を示されても 年齢が話題になったことは皆無でした。
モントリオールで 26才の日本人の青年のカウンセリングをした時のことです。
「僕は文科省の大臣になりたいのです。日本の教育を変えたいのです。やりたいことがあるのに どうやってそこへ行けばいいのか わからないのです。僕、もう年ですから。これから大学に行くこと考えると、迷いがあるのです。」
彼にもシモンさんとの会話を伝えました。彼は
「う~~~ん!」
と うなっていました。
その後日本に帰り「日本の教育を変える地道な方法は 大学の教育学部の教員になること」と考え、大学の教育学部に入学されました。そろそろ大学を終えられるのではないかと思います。
また私の友人が 34年間の教師を退職した後、1年目はホームヘルパーの資格を取って ヘルパーとしてしばらく働き、佐伯チズさんのエステの学校に通って 佐伯チズ認定ビューティシャンになりました。
年齢に関係なく 自分のしたいこと好きなことを 求め、学ぶことが 今日の幸せにつながると思います。
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