- 松尾 琢磨
- 株式会社エヌ・プランニング 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
キャッシングと利率についてです。最近テレビやインターネットなどで頻繁に目にするのがキャッシングの広告です。各社競って新規の顧客の確保に、さまざまな知恵を絞っているようです。キャッシングといえば、かつては望ましくないもの、地獄の一丁目のような雰囲気でした。
今では成人全体の1割以上の人が、何らかの形でキャッシングを経験しているようです。かつては、利息制限法で定められた金利と出資法の金利の間の金利がグレーゾーンと呼ばれていましたが、法律の見直しで取り除かれました。上限利率が明確化されたことも、安心してキャッシングができるようになった理由の一つにあげられます。
2007年に制定された法律の改正により、キャッシングの利率自体が過去に比べさらに低くなりました。キャッシングによってお金を借りる側にとっては、ありがたいことです。今までグレーゾーンギリギリで、最高29.2%まで設定されていた利率も2012年には一律上限20%までとなります。
キャッシングサービスについては、消費者金融会社だけでなく、カード会社や各種銀行も次々と新しい商品を作り出しています。低金利で活用できるキャッシングは、手持ちのお金を有効に活用するために時には非常に役立ちます。キャッシングの性質を理解し、お金をどう活用するかを考えながら使いたいものです。われわれ消費者も、過去のイメージを捨てキャッシングの利率について少し勉強してみる価値もありそうです。
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