「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」 - 対人力・コミュニケーション研修 - 専門家プロファイル

鈴木 誠一郎
コーチングマネジメント実践会 
ビジネスコーチ

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「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」

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コーチング研修 管理職向け

「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」という言葉があります。

 

「YOUメッセージ」とは、「あなた(YOU)」が主語になって発せられるメッセージを指します。

「あなたは○○だね」と相手を主語にして観察したことや感じたことを伝えるメッセージです。

 

例えば、 

 

    「(あなたは)仕事が早いね。」

 

    「今日は(あなたは)よく頑張ったね。」 

 

というような言い方です。

 

「YOUメッセージ」は、発信する側の主観でそのように言っているのであって、

もし相手が、「自分は仕事が遅い」と思っている場合、人から「(あなたは)仕事が早いね。」

と言われても本人は何となく受け入れにくく納得しにくいようなときがあるものです。

 

これでは伝えたい人に発信する側の意図が充分に伝わりませんね。

かえって、相手の心をざわつかせてしまうかもしれません。

 

 

 

これに対して「Iメッセージ」とは、発信する人の「私(I)」が主語になって

発せられるメッセージを指します。

 

例えば、

 

    「君のおかげで(僕は)助かったよ!」

 

    「(僕は)すごくうれしかった!」

 

というような言い方です。

 

「Iメッセージ」は発信する人の素直な気持ちを伝える言い方です。

相手を「評価」するニュアンスが含まれていないので相手にとって

受け取りやすい伝え方なのです。

 

 

 

では次の言い方を「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」で比較してみましょう。

まず「YOUメッセージ」で言うと、

 

   「(おまえは)こんな遅い時間まで一体何をしていたんだ!」

 

これは「おまえが悪い」という言外に含まれる非難のニュアンスが伝わりますね。

このように言われれば相手は遅くなった言い訳をしたがるでしょう。

また売り言葉に買い言葉で、「うるさい!」、「関係ないだろ、ほっておいてくれ!」

などと返ってくるかもしれません。

 

 

一般的に「YOUメッセージ」では話者が意図しなくても、

「あなたはこうあるべきだ、こうすべきだ」という断定的な響きや

評価しているニュアンスが含まれてしまいがちです。

 

 

 

一方、「Iメッセージ」で言うと、

 

   「(僕は)何かあったんじゃないかとずっと心配していたんだよ。」

 

となります。非難が含まれておらず「心配だった」という話者の素直な気持ちが

表れていますね。

きっと相手は「次からはもっと早く帰ってこよう・・」と思うでしょう。

 

 

 

 

感情のおもむくままに言葉を発すると「YOUメッセージ」になりやすいものです。

相手の立場からすれば、受け取りやすいのは「Iメッセージ」なのです。

何故でしょうか。

 

 

それは「Iメッセージ」が話者の今の気持ちや感情を相手にオープンにしているからです。

自分の気持ちをカモフラージュすることもなく隠すこともなく心を開いて

相手に伝えているからです。だから相手も素直に受け取ることができるのです。

 

 

 

 

職場で上司は「YOUメッセージ」ばかりを多用していることが多いものです。

部下に自分の正直な気持ちを伝えたいならば「Iメッセージ」で発信することが

大切です。

 

 

特に部下を「肯定」したい場合、「Iメッセージ」は強力です。

 

 

例えば、上司であるあなたに対して、毎日やって当たり前のサポートを

してくれている人がいるはずです。

「やってくれて当たり前」と思っていることを頭に浮かべてみてください。

 

 

 

その当たり前のことを、毎日あなたの為にやってくれている人に「Iメッセージ」で

「感謝」してみませんか。

上司がやって当たり前と思っていることでも、必ずその人の毎日の努力があるのです。

 

 

例えば、

 

 「毎朝○○さんが爽やかな挨拶をしてくれるので、とっても朝から気持ちがいいんだ。」

 

 「毎回大急ぎで頼むコピーを、○○さんがいつも丁寧にコピーしてくれるので

 ほんとに助かっているんだ。」

 

 「○○君が毎月このデータを入力してくれているので、今回の会議でも

 すごく役に立ったんだ。」

 

 

最初は多少照れがあって言いにくいなあと感じられるかもしれません。

でも勇気を出して感謝したい人に強力な「Iメッセージ」を発信してみませんか。

 

 

 

「感謝」することは相手を「肯定」することです。

部下を「肯定」してあげませんか。

 

毎日毎日あなたのためにコピーしたり、データをインプットしたり、

地味な作業を繰り返してくれている部下に感謝の「Iメッセージ」を

発信してみませんか。

 

上司のあなたが「肯定」してあげれば、部下は「いつも上司がちゃんと自分を

見ていてくれるんだ」と安心するでしょう。

そしてもっと頑張ろうと思うはずです。

 

 

いかがですか。

今日から1個、「Iメッセージ」を発信してみませんか。

 

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