減点主義と加点主義 - リーダーシップスキル研修 - 専門家プロファイル

鈴木 誠一郎
コーチングマネジメント実践会 
ビジネスコーチ

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対象:ビジネススキル研修

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減点主義と加点主義

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コーチング研修 管理職向け

減点主義と加点主義という言葉があります。

上司である自分の指示で部下が「動いて当たり前」、「一生懸命働いて当たり前」、

「気がついて当たり前」、「手伝ってくれて当たり前」・・・、

部下に対しての「期待」がたくさんある上司ほど細かい指示を出し、その伝え方も義務的なものになりがちです。 

 

人は誰かに何かを「期待」してしまうと、その「期待」どおりに事が進まないと苛立ちを感じるものです。

今度、あなたが何かに怒りを感じた時に、その怒りのもとがどこから来たのかを考えてみると、

あなたが部下に無意識にも抱いていた自分の「期待感」にあったことがわかるはずです。

部下は常に自分の「期待どおり」に動くべきであると考えているからです。

 

この時の上司の頭の中には、「当たり前」という高い期待値が100点満点で始めから設定されているため、

「なんだ、こんな簡単なこともできないのか、マイナス20点・・」、

「こんなことも知らないのか、マイナス10点・・」、

「またミスをしたな、マイナス10点・・」

というように「期待値100点満点」からどんどん減点されていきます。

このような視点を減点主義と呼びます。

 

こんな上司を持った部下は大変です。

出来て当たり前ですから部下にねぎらいの言葉をかけることはまず思い浮かびません。

部下は「当たり前の成果」を常に求められます。

ミスしないように常に完璧な仕事をしないと減点されて、どんどん評価が悪くなってしまいます。

まして成果主義による目標管理が行われているならばなおさらでしょう。

きっと部下は毎日大きなストレスにさらされていることでしょう。

 

 

でも人はそれぞれ違います。部下にもそれぞれの考えや価値観があります。

部下は自分が思うように動かせるロボットではありません。一人の人格を持った人間です。

家に帰れば立派なお父さんであり、皆それぞれの家族の生活を支えているのです。

 

 

他方、加点主義というものがあります。

「期待値」を頭の中に設定した「期待値」から減点するのではなく、

逆にゼロ点を起点としてプラス面を見つけて加点していくというやり方です。

 

「充分な知識もスキルもあるようだから、プラス20点」、

「文章がわかりやすいから、プラス10点」、

「仕事を受ける際の態度がいいから、プラス10点」等々、

部下の良いところに気づいたら加点していくというやり方です。

 

上司が一旦、自分の立場を脇に置いて部下の立場に立った時、

加点主義のほうが部下のモチベーションアップにつながることを理解しているのです。

こんな上司であれば、部下がうまくできた際に「うまくできたね、ごくろうさん」と、

ねぎらいの言葉も自然に出ることでしょう。

上司から「ねぎらい」の言葉をもらえれば嬉しいし「やる気」もアップしますよね。

「ねぎらい」は相手を「肯定」することだからです。

上司から「肯定」されることによって部下は「自己肯定」につなげることができるからです。

 

こんな加点主義的視点を持った上司になりませんか。

部下はあなたのもとについたことを感謝するにちがいありません。

そんなあなたの期待に応えようと一生懸命にやってくれるにちがいありません。

 

 

 

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