「キッチンの長さは誰が2550mmと決めたのでしょう?」
「I型キッチンやL型キッチンはあるのに、斜め45度のキッチンは何故無いのでしょう?」
「何故タイルを貼ったシステムキッチンは無いのでしょう?」
唯一の答えは、メーカーのコストパフォーマンスに合わないからです。
製品を全て規格化してしまえば、大量生産が可能になり、コストダウン出来るとの発想から、顧客一人一人のささやかな要望は全て切り捨てられ、メーカーのメーカーによるメーカーの為のシステムキッチンが登場したとの事です。
で、本当に安くなったのかと云えば、システムキッチンは全然安くありません。
アメリカにおける大手キッチンメーカーは年間2500億円の売上を上げています。日本の大手キッチンメーカーは600億円。市場の大きさの違いが、売上の差だと云うのは判りますが、驚くのはその従業員数。
日本のメーカーは一万人いるのに対し、アメリカは六千人しかおりません。
600億円の市場規模の中で、一万人分の給料を払おうと思えば、システマティックに生産性を向上させるしかないのです。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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