【2】 使えるという具体的なイメージ - 英会話教室 - 専門家プロファイル

大平 紀久美
Precious One English School 代表取締役 主宰
東京都
英語講師

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対象:英会話

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【2】 使えるという具体的なイメージ

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語学を学ぶために 動機をはっきりさせる

 英語を使えるというのは一体どういうことなのでしょう?よく聞くのは「ペラペラ」という不思議な擬態語です。私自身、渡米歴が長引けば長引くほどこの言葉をたくさんの日本人から投げかけられました。が、このペラペラというイメージはどういったものなのか。国語辞典によれば、1.軽薄によくしゃべるさま。2.外国語をよどみなく話すさま。となっていますが、本当にこのイメージが英語を使えるようになる、ということなのでしょうか?

 逆に、みなさんは母語である日本語がペラペラでしょうか?母語に近く聞き・読み・書き・話すようになってきてからというもの、私は自分の日本語がペラペラなのだろうか?と疑問に思うことがよくあります。寡黙な人に話すことばかりを強制することは本意でもありませんし、自然でもないです。人の行動というのは、ある基準があってその法則性に従っているものなので、個人差も大きいのです。話すことだけに特化している見方では手落ちなので、この「英語を使えるイメージ像」をしっかりと持つことが大切です。

 

→誰と話せることがその具体的なイメージに繋がるのか

 ここで大切なのは、誰と英語でのコミュニケーションを取りたいのか?という具体的な人物が居るほうがずっと学びが進むということです。仕事の交渉先の人物や、旅行先ではショップの店員さんや受付、学校に行きたいのであればクラスメイトや先生など、言語を日本語ではなく、英語に切り替えたときの具体的な伝達相手を思い浮かべることができるでしょうか?

 日本語でも同じことで、結婚式でのスピーチや会社でのプレゼン、講演、学校でのリサーチ発表やTV出演など、公の場では日本語がしっかり話せる自信がない人はかなりの数で居ます。けれども、日本語が話せないわけではありませんし、敬語や気の利いたジョークや、専門用語などは、英語に比べればハードルの高さは低く、その気になれば身につくものです。ここで問題なのは、Audience(聴衆、話しかける相手)が漠然としていることにより、緊張が生まれ、どのような語彙や場の雰囲気、何を伝えれば響くのか、等まで考えるゆとりがなくなってしまうことで、話せるはずの日本語ですら自信が持てなくなってしまうのです。

 母語ほどできない英語ではなおさら、あの人に通じればうれしい、あの人とこんな分野の話をしたい、このくらいのことは伝えて、相手の気持ちがわかるようになりたい、と、具体的な目標を持つことが大切です。イメージを具体化することにより、ずっとやったほうがいいことは狭まってきます。大きな目標の手前にたくさんの成功しやすい小さな目標を作ることで、気持ちがラクになる成功体験を自分に与えてあげるようにしましょう。これが続けていく自分を励ますことにもなります。

 よく、「外国人の恋人を作れば英語は簡単に話せるようになる」と結論づけている意見を見かけますが、本当にそうなのでしょうか?これは個人差が大きすぎるので、正論のように見えて、実は正しくない場合がたくさんあります。恋人になれば、スキンシップで会話が要らなかったり、いっしょに居ることで共有している体験が多くなることで、語彙の幅や話す必要のある物事が狭まることが多いのです。恋人や配偶者と「自分のすべてを語り合いたい」気持ちが強い人であれば、これは正論です。ただ、日本人同士の夫婦ですら、伝達すべきことを伝えきれていない人は山ほど居ます。特にInternational/Interracial Relationship(国際的・異人種間の人間関係)においては、文化が違うことを理由にして、コミュニケーションを端折ることが多いので、いちいち言語化する努力すらしないことも多くなってきます。なので、私はこうした安易なことを言う教える側の立場の人間は信用しないでほしい、と生徒さんには話しています。

 誰とコミュニケーションを取りたいのか、具体的にイメージできましたか?

 →何を話せれば使えるということになるのか

 英語を使いたい相手がはっきりとわかってくれば、その相手と自分の共通点であることが話題になります。仕事相手であれば、かなり難易度が高いと思いがちですが、本当にそうなのでしょうか?日本語で考えてまとめることができ、伝えることができることは、聴けるようになりますし、話せるようにもなります。語彙はその範疇にあるものを知っていればいいわけです。

 →自分の日本語の何%ほどになれば、英語が使えるという意味だと考えているのか

 配偶者や恋人や親友の母語が英語でない場合、話す対象である物事はどのくらい必要なのか、だんだん見えてきました。私は自分の生徒さんには、「努力すれば自分の日本語の80%は話せるようになる」と保証しています。なぜ100% ではないのか?人の脳の情報処理というのは、母語に大きく依存しています。感性や感情などもたとえ英語ができるようになったとしても、ぴったり・しっくり来ないものというのは存在します。その他事象や物や概念など、特に文化的にインドにあって日本にない、日本にあってケニアにない、ものなど挙げればキリのないものです。基礎点を母語にする考え方というのは最もスムーズな理解へと到達します。ただし、Multilingual(多言語話者)の中には稀に母語を選びきれない人もいることは確かです。2言語、あるいは3言語以上の話す相手、対象物が拮抗しており、選びきれて居ない状態なのですが、実際には最も心地いい言語が場所や人、対象物によってある、というのが事実です。

 これから英語を学ぶときに、自分の日本語をしっかり見据えることや、その何%英語ができるようになったのか?と考えることが、有効な手段となってきます。10%、20%と増えていくことで、進歩を実感できることも大切なバロメータになります。

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