幸福観って・・・ - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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幸福観って・・・

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中国に住んで発見したこと 社会環境
中国語のレッスンの時、先生〔20代中国人女性・師範大学卒〕と、ちょっとした談義に花が咲きました。

コトの発端は、「中国に初めて来た時の第一印象はいかがですか?」と質問を受けたこと。

私は90年に初めて大陸に足を踏み入れたのですが、当時はまだ緑色の人民服を着た人が多く、女性の格好も地味め。

トレーナーにジンーズ姿の私は、大衆の中でやけに目立っていました。

上海駅の前は、地方から出てきた出稼ぎ労働者や物乞いで埋め尽くされ、一目見て外国人だとわかる私の周りには、

「金をめぐんでくれー」と寄ってくる人が多く、それに恐怖を覚えたものです。

そういうネガティブな印象が強烈に残っていることを、先生に率直に伝えました。

更に「今、50代〜60代の方々は一番可哀想ですよね。うちの主人はなんとか高等教育を受けられたけど、その前の世代の人達は、革命の影響で教育も受けられなかったでしょ?」というと、先生は首を振りました。



「私の母は、今60代ですけど、私は母の世代が一番幸福だと思います。

たしかに子どもの頃は貧しくて食べ物がなかったかもしれないけど、その後は、国営の企業に勤めていたので、失業の心配がなかった。

朝から夕方までゆっくりお茶を飲みながら、仕事はやってもやらなくても適当。

ボーッとしたり、同僚とトランブしたりして毎日ゆっくり過ごせたわけですから・・・。家にも早く帰れるし、体も健康。

今は年金暮らしでラクしています。こんな幸福なことはありません」



そっか・・・彼女にとってはこういう暮らしが幸福なんだ・・・。

私にこんな暮らしをしろといわれたら退屈で、達成感も、感動も、成長も、生き甲斐もなくて、地獄のようですけど・・・。

彼女にとっては「ラク=幸福」という図式なんでしょう。

そんな母親に比べて、師範大学を卒業して日本語教師をしている自分は、毎日忙しくて努力や苦労が必要で、幸福ではない、という彼女が不憫に思えました。

幸福かどうかは、環境や条件が決めるのではなく、その人自身の考え方が決めるもの。

だったら、自分の考え方をちょっと変えて、毎日、楽しく幸せに暮らして欲しいなと思います。