- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
お会いしてお話を伺う中で、教育に関して、興味深い話題になりました。
院長先生が幼い頃、よく自宅に乞食が訪ねてきて「ご飯を恵んで欲しい」と言ってきたそうです。
可哀想に思った両親は、よくご飯を恵んでやっていたそうです。
その乞食は、いつも素手で両手を広げ、その手のひらの上にご飯を置いて、食べるというのです。
その時、お父さんは、幼い我が子(院長先生)にこう言いました。
「見てごらん。あの乞食は、いつも手を広げて待っている。
せめて、その辺の大きな葉っぱを拾ってもってきたなら、
その葉っぱの中にもっとたくさんのご飯を入れてやるのに・・・。
あの乞食はそこに気づかないのだよ。
そこまでの器がないのだよ。
だからいつも、手のひらを広げている」
このお父さんの深い教えは、今も院長先生の中に根付いています。
つまり、人は・・・
もっと能力が伸びるように、もっと豊かになるように、
周りがいくら応援しようと思っても、本人の中に気づきが生まれない限り、
そして、本人が求める器を広げない限り、取りこぼしてしまって、入ってこない、ということです。
これは、「チャンスをチャンスとしてキャッチすることができない。キャッチするアンテナが立っていない」とも言い換えることができると思います。
本当に人とは、最後は自分しだいです。
自分を救えるのは自分しかいません。
自分が内発的な気づきを得て、求めない限り、いつまでも貧しさを手放すことができないものだと改めて感じました。