よい土地にも出会い、家を建てようと、建築家を探します。
そのなかの一人が私でした。
あれは、2004年の夏のこと。
Sさんからメールをちょうだいしました。
私の手掛けた家を雑誌で見て、イメージに近いのでと。
また、寒冷地での経験やご予算ことなどのご質問とともに、家のイメージや暮らしのこと、とても明快でわかりやすいものでした。
お会いする段取りなど、メールで少しやり取りをさせていただいて、夏のあの日、Sさんご夫婦は事務所にお越しくださいました。
しばし談笑・・
改めて、移住した理由や暮らし方などをお聞きして、私のほうも設計の考え方や設計料のことなどをお話させていただきました。このときはまだ私自身の実績も少なく、お見せできるような資料もありませんでしたので、Sさんも困ったのではないかなぁと思います。
SさんはA4で6枚のレポートもご用意くださいました。しかも、ギッシリ!
今もって最長記録!
P1. 家族のこと : キャラクター紹介、好きなこと・ものなど
P2. 家をつくろうと思うまで : 移住のこと、敷地を選んだ理由など
P3. 家づくりあれこれ : こんな家にしたい、コンセプト、必ず必要なもの
P4-6. ほしい部屋 : 使い方、その理由など
設計期間中は穴が開くほど拝見しましたが、改めて、すばらしいっ!
写真がそれです。
もちろん、こんなに書いていただく必要はありません!
コンペ(ご提案)にしたいかたは、ぜひやられたほうがよいと思いますが、じっくりプランを練り上げたいかたには、必要ありません・・建築家を選んだ後、設計の過程の中で、伝えていけばよいのですから。
建築家は家づくりにとても大切なパートナー。
その建築家がつくってきたものや家づくりに対する考え方をよくお聞きになって、
自分たちの望む家をデザインしてくれそうか・・
一緒に家づくりを楽しんでいけそうか・・
相性をよく見極めることが何より大切です。
私との面談の後も、Sさんはいくつかの設計事務所を廻って、同じようにお話したそうです。
どうだったかなぁと、私の心配をよそに、
なんと次の日にお電話・・「鈴木さんにお願いしようと思って」
お返事早過ぎないですかぁ?!
この「決定」最速記録は今もって破られていません!(笑)
そういう私も・・
お会いした翌日(つまりお電話の日)には軽井沢まで敷地を見に行ってました。
まだ頼まれてもいないのに・・
(ヒマだったのかな〜f^_^;)
こうして、Sさんとの家づくりが始まりました。
まずは、顔を合わせて、お話・・お互いを知るべし!
次回は、『敷地を見る!』
また来週末にUPします。
アトリエ137のオフィシャルページもぜひご覧ください!
http://www013.upp.so-net.ne.jp/atelier137/
このコラムの執筆専門家
- 鈴木 宏幸
- (建築家)
- アトリエ137
シンプルでナチュラル。気持ちのいい空間を創ります
家は明るく、楽しく、気持ちよくが一番です。より豊かで快適な生活を楽しむための家づくり。住まい手の生活スタイルや敷地の周辺環境を生かした空間づくりを心がけています。「やさしい空間の中に、凛とした空気を感じる」と感想をいただきます。
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