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国会空転の功罪。重要法案の審議が必要ではないのか?

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政治の話
先週末の都議選における歴史的大勝を受け、民主党は政府与党との
対決姿勢を強めているが、合意間近にあった重要法案を含めて17法案が
廃案となる公算が高いことで、読売新聞が注目すべき指摘をしている。
15日1時18分YOMIURI ONLINE記事はこう報じた。

野党4党が衆院に提出した内閣不信任決議案は否決されたものの、
麻生首相問責決議案は参院で可決された。
野党は、自らが問責した首相の下では国会審議に応じられないとして、
衆参両院で全面的な審議拒否に入った。
このままの状況が続けば、21日にも予定される衆院解散で、
北朝鮮貨物検査特別措置法案など政府提出の17法案は廃案になる。
児童ポルノ禁止法改正案のように、与党と民主党が法案修正で
合意目前だった議員立法も同様だ。
民主党は、貨物検査法案をこのまま廃案にしてよいと思っているのだろうか。
法案が成立しないと、北朝鮮に出入りする船舶への貨物検査や禁輸品の
押収を、海上保安庁や税関が実施できない状態が続くことになる。
これらの措置は、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議に基づくものだ。
民主党の鳩山代表は記者会見で、法案の早期成立を是認する意向を示していた。
民主党が掲げる国連中心主義にも合致する。法案に賛成するのが筋だろう。
民主党内には、法案が海上自衛隊の派遣も可能にしているため、
旧社会党系議員を中心に、消極的な意見がある。
法案への賛成は、衆院選を前にして、社民党との選挙協力に悪影響が出る
ことを懸念したとの見方もある。
国内法の不備を放置するツケが近い将来、民主党に回ってこないとも限らない。
衆院選から数週間後の9月後半にニューヨークで国連総会、ピッツバーグで
世界20か国・地域(G20)金融サミットが開かれる。
日本の首相も出席し、その場でオバマ大統領との日米首脳会談や
胡錦濤国家主席との日中首脳会談が行われる可能性も高い。
中国はじめ各国の首脳に対し、制裁決議の厳格な履行を促し、北朝鮮に
核廃棄を迫る国際包囲網の強化を訴える絶好の機会だ。
衆院選で民主党が勝利し、政権交代が実現すれば、「鳩山首相」の
外交デビューとなる。
その時、貨物検査法案が成立していなければ、「鳩山首相」の訴えは、
まったく迫力を欠くものとなろう。民主党はそれでもよいのか。
審議拒否の理由について、与党は、鳩山代表の個人献金偽装問題を
国会で追及されたくないからだと批判している。
与党の批判の当否はともかく、民主党はやはり、北朝鮮貨物検査法案の
今国会での成立に協力すべきであろう。


まったく同感である。
政局を考えれば与党への協力を拒否して対決姿勢を全面に出すという
今回の戦略も考えられなくはないが、これは野党でい続けることを前提とした
下策に過ぎない。
本気で政権担当能力を国民だけではなく、世界にもアピールしたいのであれば、
国連決議に基づく北朝鮮貨物検査特別措置法の改正案だけでも審議しておく
べきではないのか。
読売が指摘するように、9月には新政権の外交デビューとなろう国連総会、
G20が控えているのだから、国連中心主義を唱える鳩山民主党の外交戦略が
机上の空論ではないことを世界に大きくアピールする場になることは
確実であるにもかかわらず、国連決議に基づく法案を廃案に持ち込んだ
となれば、国際的な信用は得られまい。
鳩山民主党にとっても今は政局ではなく政策ではないのか。
麻生内閣の延命のために言うのではない。
国益を損なうことを恐れるのだ。

私は麻生政権に期待感を持ち、ここまで支持してきたことは事実である。
しかし、現状の政権は末期症状をきたし、政権を失う可能性がかなりの
確率であると思われる。
政策的に支持できることの多かった政権でしたが、国民への丁寧な説明が
足りなかったと言うべきでしょう。
麻生政権は、「国家百年の計」を考えていた。
だからこそ、景気回復を待っての消費税増税を明言し、将来の社会保障財源の
確保を優先したのでしょう。
この姿には20年前の消費税導入時とダブるところも多い。
当時は、「国家百年の計」に殉じて落選した大物もかなりいらっしゃったと
記憶しておりますが、今度はどうなりますかね。

まさかとは思いますが、麻生おろしによって登場する新総裁が、「消費税凍結」
などという暴挙にでないとは限りません。
選挙を考えれば十分にあり得る話です。
しかし、そうなれば小泉さんの消費税凍結と同じだ。
小泉さんは消費税増税で得られる財源を、経済振興によって法人税収を増やす
方向で打開しようとしていたことはわかっていますが、世界経済の現状では
この手は取れまい。
徹底した行財政改革によるのであれば、鳩山民主党を財源問題で批判
してきたことが嘘になろう。

将来の我が国の行く末を考える上で、今後の政治の動きには目を離せない。

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