会計士によるインサイダー疑惑、258万円の課徴金 - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士
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会計士によるインサイダー疑惑、258万円の課徴金

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雑感
高度な専門家としての職業倫理が踏みにじられる事件がまた発生した。
今度は、会計士によるインサイダー取引である。
23日5時5分asahi.com記事はこう報じた。

30代の公認会計士が、証券最大手の野村証券の社員から入手した
上場企業の合併・買収(M&A)に関する未公表情報をもとに不正な
株取引を繰り返したとして、証券取引等監視委員会は22日、金融商品取引法
違反(インサイダー取引)の疑いで会計士に課徴金258万円の納付を
命じるよう、金融庁に勧告した。
監視委によると、野村の社員は会計士の中学・高校時代の先輩で、
M&Aの仲介や助言を担当する「企業情報部」に在籍していた。
監視委の調査に対し、社員は「情報を漏らしたことはない」と関与を
否定している模様だが、会計士が社員から情報を聞いたと話している
ことなどから、監視委は情報の入手先は野村社員だったと認定した。
一方、社員自身は株取引をしたり会計士から謝礼を受け取ったりしていない
ため、「インサイダー取引の構成要件を満たさない」として処分対象には
しなかった。
監視委の調べによると、会計士は07年4〜11月、野村とM&Aの仲介・
助言契約を結んでいた上場企業の株式公開買い付け(TOB)に関する
情報を社員から電話などで伝え聞き、情報の公表前に、自分名義の口座で
情報システム会社「アルゴ21」など5社の株式計7800株を
計683万3900円で買い付けた疑い。
公表後の株価上昇時に売却するなどして、約200万円の利益を得たとされる。



今回摘発されることになった会計士は村上ファンド事件をどういう思いで
みていたのだろうか。
村上氏は「聞いちゃった」からインサイダーと認定されているんですよね。
電話で聞いている以上、インサイダー取引に当たることは明らかで、
違法行為に関与したとして刑事告発にまで至るとすれば、会計士としての
処分も考えられよう。

高度なプロフェッショナルとしての意識を欠如した軽はずみな行動により、
人生を棒に振りかねない。
先般の会計士主導の循環取引ではないですが、職業倫理を蔑ろにした
とんでもないヤツが職業専門家の信用を貶めるのであれば、厳正なる
処分をもって対処せざるを得ないですね。

偏差値秀才に対しては、社会常識というところから再教育をしないと、
とんでもないことになりそうです。

学校歴の高いものほど、俺は頭がいい、などと勘違いしたバカですから、
知識と知恵の違いをしっかりと教えていかなければならないのかもしれません。

「無知の知」

判らないことがあるから勉強するのであって、知識競争するのであれば、
コンピュータと競争してくださいな。

勉強=暗記、ではなく、勉強したことをどのように社会に還元できるかが
本当の学問ではないのですか。

記事を見る限り中高一貫の名門校を卒業した会計士であるようですから、
後輩ではないのことを祈るばかりです。