- 中野 博
- 株式会社エコライフ研究所 代表取締役
- 埼玉県
- 経営コンサルタント
対象:ビジネススキル
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中野博の話し方教室ブログ
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話の目的とは何か?**
さて、自分の言葉で自分らしくエネルギッシュに話すことこそが、聞き手を
引き付けるポイントとして、次のポイントは内容である。
ここで、少し話しの内容の組み立て方について説明しておこう。
詳しいことは後で詳しく説明するが、まずは簡単なテーブルスピーチや朝礼などの
場面をイメージしてみよう。
こういった場面では3分から5分の短いスピーチが通常である。
このため、話し手があまりにも多くのことに触れようとすると、
聞き手は話が終わるころになっても要点がはっきりつかめないことがある。
ところが、それに気がつく話し手はほとんどいないのが現実ではないだろうか。
話し手自身の頭の中では、これらの要点はきわめて明瞭にわかっているので、
聞き手にもはっきりわかってもらえるものと思い込んでしまう。
しかし、決してそうではないのだ。
話し手はある程度時間をかけて自分の考えを練り上げているが、聞き手にとっては
はじめて聞くことばかり。
そうであれば、ポイントを絞らずに話すと聞き手は分からなくて退屈するに違いない。
聞き手は、シェークスピアの悲劇『オセロ』の主人公イヤーゴーのように
「たくさんのことを覚えてはいるが、何一つ明瞭には覚えていない」のだ。
やはり、ちょっとしたスピーチであってもおろそかにしてはいけない。
あなたの人格さえも疑われかねないからだ。
話と言うのは相手に必ず伝えるメッセージがあるはずだ。
それをあなたのルール違反で相手を混乱させれば、心の中で、あなたの話は
わかりにくいと言う印象をあなたに対してもってしまう。
逆に、あなたが伝えたいメッセージを分かりやすく話せばたった3分で印象は変わるであろう。
しかもそれが、第1印象であればなおさら重要ではないだろうか。
*「そもそも話の目的とはいったいどういうことなのか?」
ぜひ、あなたには人前で話をする前に、自分が何を目的に話をするのか、
その目的を果たすためにはどうすればよいのか、次のことを確認してみよう。
一.何かをわからせる。
二.感銘を与えたり、納得させたりする。
三.行動を起こさせる。
四.楽しませる。
やはり、話というものは、話し手がそれに気がついている、いないにかかわらず、
この4つのうち、どれかを目的にしているのだ。
次回は、あなたに自らできるあなたの現在の話し手度チェックをしてもらいたい。
このチェックをすることで、あなたは最短でこのコラムから何を学ぶべきかがわかるはずだ。