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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月19日更新

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「カナダ高校留学実態調査報告」【2】- 質問への回答を拒否した学区

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カナダ全土より65のSchool District International Student Program を選び、調査の趣旨と質問を記したメールを送りました。 宛先は「留学プログラム」の責任者です。

「未成年を扱うのに規制がないのはおかしい。日本人高校留学生とその親のために情報を集めています。ご協力をお願いします。」という意味を含めた質問を投げかけました。
________________________________________ 

「カナダ高校留学実態調査報告」【2】は、質問への拒否方針を明らかにしたSchool District (留学プログラム受入教育委員会 - ここではSDと省略します)を公開します。

 拒否の理由は様々な書き方をしていますが、要するに「批判する人には返信しません。」「質問無用」という内容でした。

やはり「高校留学プログラム」はカナダの公務員のお役所仕事だと感じました。


日本の親は、エージェントは信用出来なくても、受入先がカナダの公立、つまり政府が関与している「留学プログラム」だから間違いがあるわけはないと思いがちです。

そこが「高校留学ビジネス」のずるい嘘ということになります。


巨額のお金が動く「留学ビジネス」を管理しているのは、驚くことにカナダの公務員。

「留学をビジネスにする」ことへの洞察力や眼識があるかと言うと?疑問です。

ビジネスのイロハも知らず、顧客サービス(つまり留学生へのサービス)などの概念は全く欠如したまま、無法地帯の「留学ビジネス」のプロのように振る舞っているのでは。


「規制」と「可視化」が必須というメールでの質問に応える気がない態度は、正に政府職員だと感じる調査でした。

「私のせいじゃないわ」が飛びまくっているのが目に見えるようです。


ものすごい数の高校留学生をカナダに送っている中国がカナダに噛み付いています。

「こんなに高い授業料だけ取っておいて、政府の関与もなければ、苦情も受け付けない。なんという留学プログラムだ!中国からの留学生を引き上げるぞ!」

 

もしかしたら、中国からの質問メールには返信するかも知れませんね、今なら。

「日本人は大人しくて文句を言わない」と安心し今回の質問回答を拒否したのかも。

「うるさい日本人」の存在を示さなくてはと感じた調査です。


拒否の返信メールを送ってきたSD


Greater Essex County SD (Ontario)

“Hello. We will not be responding to your questions.” (質問には答える意志はありません。)

「私達は、親切に受け入れているだけなのに、なんで批判されないといけない?」のような気がします。

「返信ありがとうございます。 読者にそう伝えます。」と返しました。


Canadian Rockies Public Schools (Alberta)

“Our International Student Program liaison will be in Japan in March and would be happy to meet with you there.” (カナダ大使館の留学フェアのことですね。)

「リクルーターではなく、実際に現地で留学生の面倒を見ている人の話が聞きたいです。」と返しましたが、それへの返答はありません。 留学生のケアより数集めの方が大切みたいです。この学区のエージェントになりたいのかと勘違いされたと思います。

今まで接触して来た日本人は、リベート契約狙いのエージェントだけだったのかも。


Battle River School Division (Alberta)

“We have done some research on the information that you have been communicating about education in Canada, and at this time we do not wish to participate in answering these questions.” との返信。

カナダ高校留学についての私の見解をリサーチし、気に食わなかったようです。

批判は受け付けず、ですね。

交通も不便、保守的な白人が多い、何もないかなりの田舎です。

文句を言わない留学生だけいらっしゃい!姿勢ですかね。


Central Okanagan International Education (British Columbia)

“Unfortunately, I am not able to respond at this busy time in our program.” (このクソ忙しい時に、こんな質問には答えられません。)

「クソ忙しくて、日本人留学生のための質問になど答えられません。」ですね。

この人の仕事は一体何なのでしょう?


Edmonton Public Schools (Alberta)

“We would appreciate if you could provide us with additional information regarding yourself and your inquiry. Are you an agent?”

(ビジネス契約をむすびたいエージェントの新たな接近法か?と思ったのでしょうか。)

丁寧にこのSDからの質問に答え、更に踏み込み「留学プログラムへの規制がないのはおかしいと思いませんか?」と畳み掛けました。

その後無言です。


リクルーターを外国に送り、たくさんの留学生を獲得するための予算が年間700万以上あるSDなんですが。

アルバータの州都ながら、カルガリーが商業の中心。 エドモントンは官公庁がいっぱいある街です。

街の雰囲気も「官公庁体質」がはっきり見えますが、まさか「留学生プログラム」まで同レベルなのは驚きでした。

批判は受け付けず、批判する人の質問も受け付けずという、正にお役所体質丸出しの留学プログラムを実感。

「釣った魚に餌はやらない」SDのようです。

信じられないほど上から目線のウェブサイトにも納得でした。

_________________________________________

次の【3】では、自動返信メールが返って来たSDを公開します。

「さすが!顧客対応などへの意識なし」の笑える自動返信をご紹介します。


カナダ高校留学実態調査報告【1】- Statisticsへのリンク

(返信なしSD の一覧をご希望の方は直接ご連絡下さい。)



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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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