恩師　成瀬宇平鎌倉女子大学名誉教授を偲んで

お彼岸ですね

私の大事な方々は皆　夏に逝ってしまう

義父も稲田和子先生もそして成瀬教授も

成瀬宇平教授は大学時代もっともお世話になった先生で

その昔、私は成瀬教授の「食品加工学研究室」に在籍していました

主に魚のうま味成分を研究していてテレビ出演や著書も多数

学生だった頃のわたくしたちとの関わりは

授業や研究室での論文の作成の他に

美味しいお店に連れて行ってもらったり、教えてもらったり

食品飲料の工場見学や展示会へも連れて行ってもらい

食べた記憶ばかり(笑）

お酒をはじめて飲んだのも先生や研究室の仲間とでした

様々な業界にお顔の広い先生に就職もお世話になった学生がほとんどで

学生の能力に応じて様々な会社へ送り込んでいたなぁ～と

振り返って思います

私は不義理をしていたのですが

２年前のちょうど今頃

レシピ本を出版させて頂いた報告に伺った大学の図書館で

教授に私の本を渡してもらえるように頼み

それからまたあらためて

教授とのメールのやり取りが始まって

やっと結果を出すことが出来て、報告できたことに安堵し

でも

いつでもお会いできると思っていたのに

昨年８月２３日

先生はすい臓ガンのため天に召されてしまいました

葬儀は早稲田の龍善寺にて

多くの大学関係者、武蔵野専門学校、出版業界、食品業界

そして先生らしい　有名和食老舗の料理長のお顔も

皆様と先生を懐かしみ

卒後３０年ぶりに会った友人たちとまた会うお約束をして

懐かしく楽しい時を過ごし

また新たな繋がりも出来ました

友人たちと先生の話をするときは私たちの心の中に先生は生きていて

最後に先生とやり取りしたメールに

「お子様たちも成人になり、これからは、より一層仕事に専念できることを期待しています」

「元気で、頑張ってください。

また、メールをします。

成瀬」

と

もう先生からのメールは頂けないけれど

先生はいくつになっても先生でした

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