6月30日英国株年初来高値 EU離脱決定6月のマーケット - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:投資相談

伊藤 誠
伊藤 誠
(ファイナンシャルプランナー)
大山 充
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

6月30日英国株年初来高値 EU離脱決定6月のマーケット

- good

  1. マネー
  2. 投資相談
  3. 投資相談全般
資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

世界の株価概況

6月は下旬に英国のEU離脱の投票結果から、24日(金)に大きく下げています。翌週6月27日から回復への足取りが早く、多くの国で月末の30日にはかなり和らいでいます。月が替わった7月1日も続伸の株価指数が多く、今回の影響で痛手を被っているのは、南欧諸国と日本という構図になりました。

世界の株価を代表する指数のオールカントリー指数は激震の6月24日がありながらも小幅な-1.82%でした。主として先進国株価の指数MSCI World インデックスは-1.28%の下落ですが、エマージングマーケット指数は3.30%の上昇になりました。

地域を代表する各指数は、アジア・パシフィック指数は-0.33%の小幅な下落、欧州を代表する企業600社の指数STOXX600は-5.06%の下落で、大手企業への打撃が懸念されている数値になっています。中東・アフリカのブルムバーグGCC200指数は1.88%と上昇しています

米国の株価

米国の株価、ニューヨーク・ダウは0.80%の上昇、一方ナスダック総合指数は-2.13%の下落でした。世界の投資家のベンチマークS&P500はプラスの0.99%の上昇、NYSE総合指数は0.47%の上昇です。
シカゴのVIX(恐怖)指数は前週末の先月末14.19㌽から月末には15.63㌽の上昇でしました。

ヨーロッパの株価

欧州の株価は英国のEU離脱の決定により下落したのですが、その打撃はまちまちです。震源地英国のFTSE100は4.39%の上昇、域内1の大国ドイツのフランクフルトDAXは10,000㌽を割る、-5.68%の下落、域内3位のフランスのCAC40も-5.95%の下落です。スイスのSMIも-3.05%の下落、域内四位のイタリアのミラノのFTSE MIBは-10.14%と大きな下落、域内5位のスペインはマドリッドのIBEX35も-9.64%で、イギリスの隣国アイルランドのISEQ全株指数は-13.11%に達しています。

日本の株価

日本株は今月も最大の被害者となっています。日経225平均は-9.63%の続落、TOPIXも-9.71%の下落、ジャスダック指数も-4.00%の下落です。小型市場のマザーズ指数は二ケタの-11.81%の下落でした。東証リート指数は株式よりは小さいのですが-2.75%の下落です。

中國の株価

世界に開かれている香港市場の香港ハンセン指数は、小幅な-0.10%の下落、ハンセンH株(本土株)指数はほぼ横ばいの0.09%上昇しています。上海の総合指数も香港と同様。0.45%の上昇で2929.61㌽に上昇しました。下図はロンドンのFTSE指数と、ドイツフランクフルトを代表するDAX指数に連動するETF(ブルー)とフランスパリ市場のCAC40指数に連動するETF(紫色)の6月30日現在の年間騰落です。
異なり-1.07%の続落で、先週より30.81㌽下げた2854.29㌽に下がりました。

先進国株価指数騰落

多くの株価指数が下げています。上げているのは震源地の英国他少数です。

160630先進国株価月間騰落率

上昇した1位は、英国のFTSEで4.39%の上昇、2位はシンガポールのSTIで1.79%の上昇、3位はニューヨーク・ダウで0.80%の上昇でした。
下落した1位はアイルランドのISEQ全株指数で-13.11%、2位は日本のマザーズ指数で-11.81%の下落、3位はイタリアのミラノFTSE MIBで-10.14%です。
騰落1位同士の乖離は大きな17.5㌽になりました。

新興国およびフロンティア国株価指数騰落

6月の新興国、フロンティア国は多くの株価指数が上昇しています。

160630新興国及びフロンティア国株価月間騰落率

今月の上昇1位はアルゼンチンのメルバル指数で19.16%の上昇、2位はブラジルのボペスパ指数で6.30%の上昇、3位はナイジェリアの全株指数で5.91%の上昇です。
下落した1位はギリシャのアテネ総合指数の-16.21%の下落、2位はチェコのプラハPX指数で-8.60%下落、3位はエジプトのCASE30指数で-7.23%の下落でした。
騰落1位同士の乖離幅は大きな35.37㌽です。

主要長期国債利回り変化


今月は英国のEU離脱という将来に不透明な事態が発生したため、先進国の主要長期国債は利回りが低下(価格は上昇)しました。

160630主要長期国債利回り月間変化

欧州で信用に不安あるギリシャと、脆弱な経済のポルトガルの利回りは上昇しています。日本、ドイツ、フランス、スイスは大きな変化率でした。

主要商品先物価格および不動産・商品指数騰落

6月はWTIの1バレル50ドルの定着に期待しました。しかしながら、英国のEU離脱決定でも30日の価格を横ばいです。景気減速が懸念される中では、堅調に推移したと判断しています。

160630主要商品先物価格および不動産・商品指数月間騰落率

・6月のNY金先物価格は値上がりしました。東京も大幅な円高にも関わらず値上がりしています。NYの銀先物は16.34%の値上がりです。
・非鉄金属は今月から先物ではなく現物価格に変更しています。亜鉛とアルミが大きく値上がりしています。
金・銀・プラチナ(白金)とWTI原油先物に連動するETFが東京証券取引所に上場されています。
http://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/01-10.html

・穀物はトウモロコシが2ケタの上昇小麦も上げています。大豆は値下りしました。
・今月から不動産指数の騰落を報告しています。英国の不動産価格はEU離脱決定で、大きく下げています。シティーから金融機関、進出企業の撤退・移転が懸念されているためです。景気の不安定さが増したため、不動産価格の上昇は終わったようです。欧州のインデックスも下げています。
・CRB指数が4.56%の上昇、日経商品17種は低下しています。
東証には「S&P GSCI商品指数Ⓡエネルギー&メタル・キャップド・コンポーネント35/20 トータル・リターン指数」のETFが上場されています。

今月13日から「ETFをメインとした国際分散投資」の有料メールマガジンを発行しています。
宜しければご確認ください。
http://fx-on.com/adviser/detail/?id=9453
クーリングオフ期間以内(10日)に解約すれば無料です。

文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
ファイナンシャルプランニングと投資助言で人生設計から資産形成までサポートする保険や投資信託等金融商品を販売しないフィーオンリーのアメリカ型ファイナンシャル・プランナー≒独立系顧問料制アドバイザー。
【登録】
投資助言・代理業:関東財務局長 (金商) 第2227号
あなたのライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
注:投資助言に関するリスクの所在は下記に掲載しています。
http://www.officemyfp.com/toushijogentorisk.html

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

このコラムに類似したコラム

7月8日英国EU離脱決定後、日本株は先進国で一番の下げです。 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/07/11 09:35)

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く? 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/27 17:48)

トランプ氏勝利後のマーケットの状況 11月第2週 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/20 13:59)

現下の株安≒リスクオフと2016年11月第一週のマーケット 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/06 17:59)

10月のマーケット情報 日本株は上昇、欧米は下落 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/03 16:46)