《聴心館》【心の炎・散歩路 No.11】症状あれこれ・・・思春期の衝動性2 - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

国府谷 明彦
カウンセリングセンター聴心館 聴心館館長
東京都
厚生労働省認定 産業カウンセラー

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閲覧数順 2024年04月25日更新

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《聴心館》【心の炎・散歩路 No.11】症状あれこれ・・・思春期の衝動性2

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《聴心館》【心の炎・散歩路 No.11】症状あれこれ・・・思春期の衝動性

《一般的によくある相談1》思春期あるいは思春期を目前にしたお子さんの相談のお話でした。

ちょっとしたことで,すぐに怒り出す。衝動性とか,過激性,暴力性,感情性などが問題になります。さて,これにどう対応するかという話でした。

カウンセラーを30年もやっていると,時代の変化をもろに感じます。かなり昔だと「優しい親とそれに反抗する子ども」という構図そのままだった訳です。こうした古風な形は高度成長期まで続いていくのですが,その一方で,団塊の世代が親になり,価値観が多様になって「親もいろいろ・子どももいろいろ」の状況と併存するようになります。いわゆる学生紛争や校内暴力の時代なのですが,それでも基本的なベースというか流れというはあったわけです。多少何があっても「親は親」「子どもは子ども」という原点に帰れたのです。

しかしながら,昨今は「子育てを放棄する親」「子どもにDVをする親」がいる一方で,「親に暴力を振るう子ども」「親を殺そうとする子ども」などが現れる時代。そんな観念が,親子それぞれの頭の中にちらついているんですね。単なる衝動性や過激性だけでは済まされない時代です。

そんな時の聴心館のスタンスは,全ての価値観を認めていくことです。「常識的かどうか」「世間がどう見るか」そういったことは脇に置いて考えます。内面の奥深くに入って考えます。

子ども自身は,発達過程の中でいわゆる心の「安全基地」が作られていない状況がある。子ども自身が自分で自分を守っていかなければならない状況。それが,衝動性や過激性,ひきこもりになって現れてくる。また,一方の親も,無意識のうちに自分の考え方や人生を優先して,子ども第一のあり方ではないから,そこに溝ができる。極端なひきこもりやDVはなくとも,親子の間にそれなりの状況があるのが,昨今の現状のようです。

子どもの価値観を認めてあげる一方で,親もただ自分が犠牲になるような解決策を探さない。親も子どももお互いを認め会えるような解決策が,実はあるんです。

平たく言うと,常識や世間体に縛られずに,価値観を認め合うことが,解決へのコツと言うところですね。そんな話をしたところで,今日はおしまい。それではまた。

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