なぜ不安になるのか? - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

藤永 英治
藤永カウンセリングルーム 院長
大阪府
心理カウンセラー

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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日本人の大半は、うつや不安を体験しています。これは諸外国と比べても多いのは事実です。なぜ大半の外国人がとてもポジティブで明るいのか以前から私は関心がありました。ただし個人差は確かにあります。それは性格の違いや生育環境の違いなど考慮に入れてもです。よくラテン系の民族は明るくて活発だと言われます。クルマのフェラーリなどに見られる赤色のスポーツカーやブラジルのF1レーサー、アイルトンセナ(故人)など元気なイメージがあります。またハワイや南太平洋など太陽が燦々と輝く南国のイメージには暗いものはありません。例えば身につけている服装を見てみれば原色に近い明るい色です。これは気分を服に投影しているからで派手な服装はこころが元気だという証拠です。かと言って現地人に、うつの方がいないかといえば、そうではありません。しかしながら総じて諸外国には日本人より自殺率が低かったり、物の考え方がとても前向きなのです。以前、強迫神経症、不安神経症やうつは日本国民の民族病だと言われた事がありました。これは現在もそのような状態が続いてるのは事実ですし未来もそのような状況が続くことはありえるでしょう。その原因の一つに日本は地震国だということです。地震というのはいつやってくるのかわかりません。日本人は無意識にいつも地震におびえているのです。明日死ぬかもしれないという恐怖感が不安やうつの状態を加速させます。その反面、自分は地震が来ても助かるだろうという脳科学でいうジェネラリーバイアスが働いています。災害は地震だけではありません。台風や水害もあります。古来から日本人はこうゆう災害に悩まされ続けていました。その恐怖感が私たち日本人のDNAに刻み込まれているのです。日本人がこうゆう災害に対してやってきた事は、ただ祈ることだったのです。ただひたすら命が助かるように祈ってきたのです。日本に多くの神様や仏様がおられるのは、こういった訳なのです。そしてもう一つの原因が日本には四季があるということです。冬はマイナス0度近く、夏はプラス40度近くと1年を通じて最低でも20度以上の温度変化があります。これでは自律神経がものすごく乱れても当たり前なのです。自律神経の乱れはうつや不安を引き起こします。つまり温度湿度の変化はこころに変調をもたらします。最近、地球温暖化で1年を通じて快適に過ごせる日々が少なくなってきました。これは、気候変動がそれだけ心身に負担がかかるということなのです。つまり、うつや不安を助走させるということなのです。日本はベンゾジアズピン系の抗不安剤が世界で一番処方されている国です。これは欧米で処方されている量の二倍近くになります。それだけ日本人は不安な人が多いという事実を物語っています。抗不安剤の代表格であるデパス(商品名)という薬剤がありますが、これは欧米では全く評価されていません。つまり日本人には効くが外国人には効かないのです。これと逆のことも言えます。外国で治験された薬が日本に入ってきても日本人には効かない事があります。特にSSRIなど抗うつ剤などその効果疑問が顕著な例があります。そもそも外人と日本人のDNAや酵素の違いもあって効かない薬が増えているのも事実です。ここまで不安になる環境的変化について述べてみました。

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