起業を健康寿命で考えてみると - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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起業を健康寿命で考えてみると

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 起業した人の多くが、「どうせ短い人生なので、思い切って、後悔しない人生を生きたい」と口にします。毎日毎日は長い人生なのに、実際の人生は思いのほか短いのが、60年以上も生きたわたしの実感です。人生は、想像する以上に短いです。人間の寿命には、生きるだけのほかに寿命があります。

 健康寿命です。健康寿命は、日常的に介護を必要とせず、自立した生活のできる生存期間のことです。2010年で男性は70.42歳、女性は73.62歳でした。平均寿命は、男性79.55歳、女性は86.30歳ですから、男性は9年、女性は12年近く病床やほぼそれに近い生活を過ごしています。

 50代の人が起業を目指しますと、平均値では、ほぼ10数年しかビジネスに関わることができない計算です。多分、多くの人が想像している以上に健康寿命は短いと思います。しかも、04年のWHO(世界保健機関)の日本人健康寿命は男性で72.3歳、女性で77.7歳ですから、健康な時間は短くなっています。

 男性で2歳、女性で4歳も、この6年ほどの間に、健康寿命が短縮しています。一方で男女の平均寿命は延びていますから、自立できない、介護に頼る老後の人が増えているわけです。日本の医療費がドンドン増えるのも判かります。これでは、若いときに考えた生活設計では、大きな変更を迫られることになります。

 そのため、40歳を過ぎた人の場合は、ゴールを70歳や75歳において、逆算による計画を考えるとよいと思います。人間は人生を振り返る40歳を過ぎるあたりから、一年一年が未知の体験であることに気付きます。50歳を過ぎると、まさかこんなに長く生きるとは想像もしなかった領域に入ります。

 そんな時、70歳や75歳をゴールにした起業人生を考えると、これまでのようにノンビリと人生を過ごせないことに気付きます。しかも、日本人の健康寿命が徐々に短くなっていることを考えると、ますます将来やりたいこと、これまでに遣り残したことなど、急ぐ必要がありそうです。

【一言】
 わが国では、老後の生活資金に関しては情報が豊富です。一方、健康に関しての情報は、ほとんどないに等しい状態です。反対に、病気に対する情報はとても多いです。意地の悪いわたしは、医学関係者が健康に関することは、意識的に口を閉ざしていると思っています。日ごろから予防に努めていますと、医療費も老後の費用も極端に少なくて済みます。提供することの必要な情報が、逆のような気がします。

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