借地権整理事例③~資産整理に基づく貸宅地の処理
<相談内容>
私鉄ターミナル駅の駅前一体に多くの貸宅地を所有する地主さんからのご相談案件です。
ご自身が高齢化し、お子様は嫁がれたお嬢様だけだったことから、将来の資産保持と運営のために一部の貸宅地を整理するご相談を頂きました。
<対応>
借地権の対象となっている貸宅地は多くの住宅用地に加え、結構な面積があって柱と屋根の構造体だけでできた或る法人の資材置き場となっていた物件でしたが、あまり利用頻度の高くなかった資材置き場の方を優先して交渉しました。最寄駅から5分以内の商業地域にあり、路線価の借地権割合も8割を示していましたが、土地の有効性と処分性を高めることを目的に借地権と底地権(所有権)の交換を前提とした内容を提示させて頂きました。
<結果>
借地権設定の経緯や地代その他を考慮した上で、借地権と底地権の比率を調整し、最終的な合意の結果それぞれを完全な所有権という形にすることができました。
尚、この交換により完全な所有権となった法人所有の土地の一部はそのまま適正価格で売却処分がなされました。
このコラムに類似したコラム
「不動産鑑定士 不動産に関する行政法規」、その13 村田 英幸 - 弁護士(2013/03/23 09:56)
「不動産鑑定士 不動産に関する行政法規」、その4 村田 英幸 - 弁護士(2013/03/17 12:59)
もらえない承諾書 楯岡 悟朗 - 不動産コンサルタント(2011/08/26 17:20)
共有名義の落とし穴 信戸 昌宏 - 建築家(2015/09/16 12:00)
不動産売買 トラブル相談例②【問題を起こした業者との契約】 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2013/12/03 18:38)