借地権整理事例②~地主の債権処理を絡めた処理
<相談内容>
戦後間もなく借地権と住宅を取得した父親が他界した後も引き続き母親が一人で暮らしていたが、この度高齢者施設に入所することになったために借地権付住宅の処分について相談を受けました。
<対応>
地主さんも代替わりした上、商売上の債務弁済が滞り所有権(底地)に差押えの登記が付いている状態でした。
行政当局による差押え件数が複数存在していたため、地主さんの一般(任意)売買にも制限が加わりこのままでは処分ができず、差押権利者との権利関係を先行して調整する必要がありました。
<結果>
上位の差押権利者である行政当局との折衝を皮切りに他の差押権利者とも売買の可能性と方法を探りながら、結果として所有権(底地)を取得した後、底地と借地権を合わせた完全な所有権として売却することができました。
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