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- 大長 伸吉
- ランガルハウス株式会社 代表取締役 アパート経営アドバイザー
- 東京都
- 不動産投資アドバイザー
「アパート経営は簡単にできるものでしょうか?」
良く耳にするのは成功している人による成功しているときの話しが多いように思います。
逆に、失敗事例を話すことは、話し手としても当時のいやな事を思い出さなければなりません。
先日、物件の売却事例について何人かのオーナーさんの意見を集めたいとの取材依頼を受けました。
売却事例といえば、築古の自宅の売却、ワンルームマンションの売却や中古マンションの売却が大半ですが、このような事例について話をしてくれる人がなかなか見つかりませんでした。
記者さんも沢山の人に声をかけていたが、話し手が見つからないとのこと。ということから見ても、失敗事例は成功事例よりも、表に出にくいという傾向があるかと思います。
また「物件の売買を継続することはギャンブルに近い」とも言われます。
かつては土地の売買を重ねて利益を上げ続けた人がいたようですが、高度成長期でない、いまはそうではありません。
アパート経営においても「物件を売ればよい。出口戦略として売り抜けられる。」という考え方は多数派でもありますが、この方達でも毎月の定期収入である家賃収入(インカムゲイン)に重点を置いていることには変わりありません。
毎月の収入には限りがありますので、それを大きなものとして結果を出すには、継続すること、時間をかけて積み重ねることが必要。
じっくりやることが基本です。
ということからみて、アパート経営が簡単、容易、気軽などと言葉を発することがある場合には、オーナーさんご自身にとって黄色信号の状態だなと注意されるとよいかと思います。
また、セミナーやコンサルタントの立場でそのようなことを発するなどとはもってのほかです。
私はアパート経営とは、『断崖絶壁にある釣り橋に敷かれたふわふわの赤いじゅうたんの上を歩くようなもの』だと思います。
決してアパート経営を否定しているわけではありません。
そのじゅうたんの上を無事に歩いているときには、問題がなく、お年を召したオーナーさんでも、過去の事例から見ても本当に無事に安定経営をされている人たちもいます。
これはアパート経営が持ち合わせているっている潜在能力でもあります。
もう一つ安泰な領域は、ローンを完済した後でも建物・物件に問題がなく、入居者が快適に過ごしてもらえているときです。
しかし、先ほどの表現の釣り橋から足を踏み外してしまったとき、元の状態に戻すにはとてつもない苦労を強いられることもあり、戻ってこられないこともあるということを知っておいてもらえればと思います。
そのために不動産賃貸業の中でもより硬く、より時間をかけてじっくりと事業計画を進めるべきだと思います。
たくさんの得るべき情報があります。
知っておくべき法律があります。
必要な金融知識もあります。
身内・ご家族の理解も時間をかけて進める他方がよいです。
物件数がいくつ・家賃がいくらということは、借入があるうちはまだ結果でもなく、途中経過でしか過ぎません。
良い不動産を持ち、安定したアパート経営をしている限りは、無理に物件数を増やすのではなく、たまには繰上げ返済でもして、じっくりと進められるとよりよいかと思います。
着実な立地で、差別化がありしっかりとした建物を初めに検討して、決して気を抜くことなく、新しい情報を掴んで進められれば、安定したアパート経営であれば、時間が見方をしてくれるでしょう。
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