借地権整理事例①~曾祖父が借り受けた借地の処理
<相談内容>
曾祖父の時代に、現在の地主の先々代から自営の店舗兼住宅用地として借地をし、代々借地権の店舗付住宅に住んできましたが、この度依頼人の父母も相次いで他界したため、無人の借地権付住宅だけが残こり、地代だけはそのまま払い続けてきました。
依頼人とその姉もそれぞれ結婚して独立していたため、相続で取得した借地権を財産として利用する必要性も薄く、地代を払い続ける利点が見いだせないまま、自費で実家を解体し、更地にして地主さんに返却したいという考えがあり、その手続きについての相談内容でした。
<対応>
時系列で次のように地主さんに接触した結果として、時間を要する案件でしたが、借地権を買い上げて頂くと同時に所有権として売却して頂く意向を生み出すことができました。
①地主さんを訪問して借地人の借地権解消の意図を告げる。
②地主さんと更地価格に対する借地権の評価を調整を図る。
③地主さんの今後の土地の運用について諸々の選択肢を列挙し意向を確認する。
<結果>
代々財産として受け継いできた借地権という財産を換金化させることが最大の目的と位置づけ、地主の売却資金の中から借地権に見合う対価を得て借地権の整理をすることができました。
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