堀江 健一
ホリエ ケンイチグループ
「理想の自分」ではなく「自分らしい自分」を探してみませんか?
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本当に自分に自信があって、自分の事も好きだ、と言う人は、みな恋愛できるか?というと、それはそれで単純でも無いようです。
自分に自信があって
自分はいい女、いい男
であると思っていても、この年齢になるまで、良いと思える相手を探して来たのだから、自分に見合う、もっと良い相手がいるだろう、と意気込みが強くなりすぎて、なかなか特定の相手にしぼりこめず、更に月日だけが過ぎて行くなんて事が多かったりする様です。
「白馬の王子様を、待ち続けてしまう」のですね。
もちろん、自分が自分の事を「いい女、いい男」と思っているから、相手もそう思ってくれるかと言うと、それはまた別の話でしょう。
実際過去にモテたと言う事実があって、他人から見ても「モテそうなのに、なぜか良い人がいない」と思われるような人もいらっしゃるのは事実だと思いますが。
そもそも、「自分に見合う、もっと良い相手」と言うのも、何を基準に判断するのでしょう?
そのような場合、外見や年収、学歴などが基準になることが多いようです。現代の20代の女性などは、現実的で、男性の年収も減っていることから、あまりそうしたことを重視しない傾向もあるようです。
また、「自分に見合う、もっと良い相手」
をパートナーにするため、自分磨きみたいな方向のことを一生懸命しようとする人もおられます。
自分を磨く向上心がある、と言うのは大変結構なことかとは思うのですが、よく考えてみると、「もっと磨かなければ!」と思っているのですから、無意識的には
「今の自分で良い」とは思っていないことになりますよね。
こうした、ある意味前向きな方も、恋愛に於いて苦労されてしまわれたりするわけですが、そうした方はおおむね「自分磨き」といった努力によって幸せをつかもうとする傾向が強く、カウンセリングで自分を見つめる、と言う発想はあまりないようです。
どちらかというと「占い」の方に興味があるかも知れません。例えあったとしてもそれは、自己イメージの中に、根底には「輝いている自分」と言う理想的なイメージがあって、それを再確認してくれる様な、癒しのカウンセリングなりヒーリングと言うやり方が好まれる様です。
「自分探し」と言われる様な言葉もありますが、これも
「本当の自分は、もっと輝いているはず」
と言う前提があって、今のちょっと不遇な自分を否定してしまっていることにもなるのかなと思います。
ですから「本当の自分=理想の自分」と言う枠組みになってしまい、客観的な「自分らしい」自分は見つけられない事になってしまいます。
「理想の自分」は、「今の自分」にはない理想の姿です。理想に近づくために努力するのは本当にすばらしいことですが、あまりにもギャップがあって、なお且つ今の自分を否定してしまっては、辛くなってしまうばかりです。
今の自分が、萎縮してしまって、自由に振舞えなくなってしまいます。
また、そのような努力は、今の自分に無理を重ねることになり、空回りしてしまうことがあります。
そうした話は、また別の機会に書いてみたいと思います。
誰にとっても、人の事はわかるのに、自分の事は一番見えていないものなのです。
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