対象:住宅設計・構造
回答:3件
思うほど上がりません。
大阪で設計事務所をしています。
間取り次第ですが、当初想定していた程建築費は上昇しません。基準法スレスレの住宅との比較ですが、大きく違うのは耐震等級と温熱等級です。その他維持管理等でも鞘管の設置等細かな要求はありますが、各社構造等級と温熱で苦労されていみたいです。
想定以上に上昇しない根拠は、耐震等級は2以上が要求されますが、上昇する根拠として建築基準法の1.25倍の強度が必要となりそれに比例して耐力壁や床面の剛性の確保が現況の建物では困難かと思われていました。しかし耐震等級2は建築基準法には無い準耐力壁の加算が認められています。準耐力壁について詳細に計算していきますと、構造強度を1.25倍にするのはそれほど難しい問題ではありません。
温熱等級に関しても熱損失計算等による基準(Q値、μ値)を算出すれば熱貫流率等による基準(仕様基準)よりも安価に抑える事が可能です。経験ではグラスウール10K100mmとペアガラスと云う組み合わせで温熱等級4をクリアしたことがあります。
申請の際に、少し努力すれば工事費の上昇は防げると思います。
ただ、補助金の申請は本年度はもう終了しています。政権が変わっていますので、来年度も本年度同様の補助金が交付されるかどうかは不透明です。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
渡邉 松男
建築家
-
増額となりますね。
弊社では、『長期優良住宅』(性能)を標準としていますから、
弊社にとっての『増加額』は、
『長期優良住宅』の補助金申請の手続き費用のみです。
しかし、一般的な工務店としての『長期優良住宅』と呼ぶ性能以下のレベルからですと、
約40坪程度の建物で、おそらく200万円程度アップとなるでしょう。
といったコトで、『長期優良住宅』に詳しいか、その経験を多く持つ設計士か、
工務店に相談されていはいかがでしょうか?
物理的なこと、省エネ的なこと、
社会環境的なことをバランスしたものが『長期優良住宅』になります。
それ加えて、デザイン的なことも大切ですね。
『いい物を、より長く使う』発想の『長期優良住宅』の住まいづくりに賛成です。
素敵な住まいができる事を願っています。
(現在のポイント:-pt)
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