質問です

心と体・医療健康心の不安・性格改善 2008/08/25 15:48

はじめまして。職場の後輩が１年ほど前からうつの状態となり、休職しています。しかし休職期間もちょくちょく職場に遊びに来ては長時間同僚と話などをしたり、元気もよく顔色も良くなっていたもので、「復帰も間近かな？」とほっとしていましたが、本格的な職場復帰プログラムに入ってからというものの、給料のことばかり（現在は８割支給）気にして与えられた責任の少ない仕事もほとんどしようとしません。ほぼ１日中、インターネットを眺めてはニヤニヤしています。同僚もこれ以上の我慢はできないと言い出しており、職場の雰囲気もあまり良いものとは言えません。本人からは、周りを責めるような発言（誰も分かってくれようとしない等・・）しか聞けず、父親がちょくちょく来ては職場の上司に色々と注文をつけているようです。ネットで色々と調べてはみましたが、彼はディスチミア型のうつなんでしょうか？また今後、同じ職場にいる私たちはどのような対応をすればいいんでしょうか？

takapsycho1さん（福岡県 / 男性 / 34歳）

回答：1件

専門家

茅野分
精神科医（精神保健指定医、精神科専門医）

ディスチミア(気分変調症)親和型うつ病

2008/08/27 09:50 詳細リンク

: (5.0)

職場の後輩がディスチミア親和型うつ病のようでお困りとのこと、心よりお見舞い申し上げます。

''「ディスチミア(気分変調症)親和型うつ病」''(スライドをクリックすると拡大します)とは、若い世代を中心とした、比較的、軽症で、身体症状や不安・焦燥を前景とするうつ病です。軽症ながら出勤困難となり、自宅で療養されることが少なくありません。自宅では家事や趣味などを難なくできるのですが、いざ職場へ出勤となると身体が動かなくなったり、動悸や過呼吸を生じたりして行けなくなってしまいます。現状や自分に対して自責的にはならず、環境や他者に対して被害的になったり他罰的になったりすることもあります。詳しくは最近の鬱病をご覧ください。

治療としては、従来の鬱病のように休職・療養を基本としつつも、症状の改善が認められてきたら、多少は無理してでも復職・リハビリを促していくこととです。ともすると、面倒な職務から逃避して、休職・療養が延長してしまいます。いわゆる''「疾病利得」''に乗じるのです。従って、職場では、ライン・人事部・産業医が一体となり、対応していくことが望まれます。ともすると、周囲に対して''被害的・他罰的''になりますので、組織として対応されることをお勧め致します。どうぞ宜しくお願い致します。

銀座泰明クリニック