対象:エクステリア・外構
現在、新築工事中です。
ハウスメーカーさんに玄関ポーチ、階段まで建築してもらいます。
玄関の階段の下から外構業者に駐車場をつくってもらいます。
玄関の階段は3段で1段階の高さが15cmで設計されています。
しかし外構業者さんが駐車場をつくるにあたって然るべき勾配で駐車場を
つくろうとすると一番下の階段だけ30cm以上になってしまうとの事。
15cmの階段に合わせると駐車場の勾配が7%になってしまうとの事でした。
これでは勾配がきついとの事。
玄関ポーチと駐車場の広さに余裕がないため。階段を増やせません。
そこで階段を1段20cm前後で3段でハウスメーカーさんにつくりなおしてもらうか、
でも老人がいるのでこれでは高さが高いそうです。
どちらか選ばないといけないのですが悩んでおります。
そもそもハウスメーカーの設計ミスではないかと思うのですが…
taiyakisanさん ( 神奈川県 / 女性 / 39歳 )
回答:4件
新居の高齢者対応全体の中でお考えになってみては?
はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
Taiyakisanさまがこの先ご判断されるにあたっては、屋内の階段、廊下、玄関から外階段、駐車場も広さや勾配まで、新居の高齢者対応全体の中でどうお考えになるかが鍵になるように思われます。例えば屋内階段をあえて緩傾斜で設計しているのであれば、外階段もそうしなければ不釣合いですし、駐車場の勾配も急になってくると、高齢者的には車のドア開閉が重くなったり、座席が傾いて乗降しにくいなど影響がでてきます。
屋外階段の一段高さ(蹴上:けあげ)15cmは、健常者向けでもひとつの目安です。人間の感覚の不思議で、屋外では道幅、階段、傾斜など、広く緩くなって屋内と同等に感じるためで、駅の階段などが典型例です。一方住宅の屋内階段は、特に高齢者対応しない場合、建物の基準グリッドとの関係で蹴上は20cm前後となりがちです。
駐車場勾配7%は、公共施設玄関前によくある傾斜路をイメージしていただくと良いかもしれません。屋外傾斜路の勾配は1/15以下(≒6.7%)という法律の薦めがあり、公共施設はそれに従っていますので。斜めであることはしっかり感じる勾配です。一方、外構業者さんの「然るべき勾配」は、駐車場が道路から直角として文中の数字から逆算してみると2%程度のようですね、水はけに支障無い範囲でほぼ水平に感じる勾配です。
現地や図面を見ないでは確たることは申し上げられませんが、15cmか7%のどちらか二者択一という判断だけでなく、両者の妥協的数字を探ったり、駐車場の道路際だけ少し急にして停車部の勾配を緩くするなど、工夫の余地は残っているように感じます。駐車場の巾や長さも含め、高齢者対応として現状で出来ることと出来ないことを再整理する機会とされてはいかがでしょうか?
評価・お礼
taiyakisanさん
2015/03/31 21:44ありがとうございます。
屋内の階段は、高齢者向けに変えてもらい。
扉もなるべく引き戸にするなど気をつけてもらいました。
なので玄関の階段もなるべく低くしてもらいたかったのですが。。。
バランス難しいですね。
大沼 徹
2015/04/01 00:23taiyakisanさま、返信と評価をありがとうございます。屋内も高齢者にだいぶ配慮されたとなれば、なおさら残念悔しいところとお察しします。
先の回答を一部訂正させていただきます。駐車場が道路と直角で奥行きが5~6mと仮定すると、奥を15cm程度上げて7%勾配になるとすれば、駐車場はすでに4~4.5%とやや多めに勾配を取る想定かもしれません。ちなみに駐車場が道路と平行で巾3m程度なら、奥を15cm程度上げて7%勾配となるなら、今の想定は2%勾配くらいと予想されます。いずれにせよ図面を見れば、本当に階段を増やせないかを含め一発でわかるところ、「想定」「予想」を重ねた上でしかお話しできず、回答する側としても何とももどかしい限りです。
ポイントに限ってご相談を受けることも可能です。もしよろしければお試しでご連絡ください。この機会、ピンチがチャンスとなってtaiyakisanさまにとってより納得いく家造りとなりますように。
回答専門家
- 大沼 徹
- (東京都 / 建築家)
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
中舎 重之
建築家
1
駐車場の勾配とは
道路の設計に当たり決められている事項を記します。
第3種(地方部での一般道)小型道路(小型自動車の通行に供する道路)では、
設計速度60km/hの道路の最大勾配は8%と決められています。
小型自動車とは、長さ4.7m、幅1.7m、高さ2.0m との事です。
今回は階段のケアゲ15cmに合わせると、駐車場の勾配が7%になるとのこと。
当方の判断では、問題なくOKです。
後で行う外構工事で、先発工事のハウスメーカー(HM)に対して、
自らの経験のみで物を言うのは間違いです。先発工事に合わせて、
柔軟な企画力で、お客様に提案すべき立場です。
立場を 「わきまえていない」 とは、この事です。
HMが、階段のケアゲを15cmに設定したのは、老人を意識しての事です。
設計のミスではありません。
健常者の住宅ならば階段のケアゲは20cmにしていると思います。
それが、今日の常識の寸法だからです。
以上です。 2015.3.30 中舎重之
評価・お礼
taiyakisanさん
2015/03/31 21:36ありがとうございます。
やはり高齢者の事を考えると階段の高さを優先するべきですね。
中舎 重之
2015/04/01 07:57評価を有難う御座います。
当方の常識では、道路でも、駐車場でも、
勾配の8%は、標準の内です。
8%を超えた時は、少し急になったかなと思う位です。
お客様の意識を変えないと、せっかくの楽しい新築が、
後悔と言う黒い雲に覆われますよ。
繰り返しますが、外構工事業者の主張は、明らかに間違いです。
2015.4.1 中舎重之
小林 裕美子
建築家
1
駐車は慣れです
taiyakisan はじめまして。
ご質問を見ると階段はもうで出来上がっているのですね。
まだであれば、寸法の間を取って蹴上を1段17cmにするとかの
方法も考えられますが、もう出来てしまっているのであれば、
高齢の方のことも考えて、人間より力のある車の方にこの傾斜を
上がってもらうしかありません。
設計ミス云々はあるかもしれませんが、土地は機械ではありませんから
そう正確に図面通りと行かない事も沢山あります。
私は長年路上駐車をする国に住んでいましたから、駐車スペースは
いつも空いている異なる場所でした。従って急斜面だったり狭かったり
いろいろな場所に駐車していましたが、慣れるとさほど不自由では
ありませんでした。
最初は駐車が難しいかもしれませんが、駐車は慣れです。
何度も練習すれば7%の勾配でもそれほど問題は無いと思います。
それよりも絶対してはいけない事は、一番下の段だけ20cmにするなど
蹴上を変える事です。人間は習慣で動く動物ですから、上の2段で足の
配りが慣れると、下の1段も同じ様に足を踏み出して事故の元になります。
階段の3段とも蹴上は同じ寸法にする様に注意してください。
評価・お礼
taiyakisanさん
2015/03/31 21:38ありがとうございます。
3段とも同じサイズになるようにしてもらいます。
駐車は慣れますよね。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング