対象:住宅設計・構造
今現在、住宅を設計中です。
外壁がニチハの16mmサイディングの通気工法で決まっているのですが、通気工法
の外壁下地には、大抵、構造用合板を全面に貼るような形になると思うのですが、
どうも構造用合板を張らずに、内側から、クロス・石膏ボード・セルロースファイバ
ー(内充填断熱材)・透湿防水シート・サイディングという形になり、耐力壁はたす
き掛けの筋かいのみになるようです。
そこで、質問があるのですが、
外壁下地材を使わずに通気工法で工事するケースはあるのでしょうか?
住宅購入希望さん ( 東京都 / 女性 / 29歳 )
回答:1件
富樫 孝幸
建築家
1
透湿防水シートの貼り方
プラネット環境計画の富樫です。
家づくりで防水のことなどとても重要で、気になりますね。
木造の構造耐力を確保するには、面材耐力壁(構造用合板)と
筋交い耐力壁の2種類あります。
防水に関しては、
サイディングの場合、おっしゃるように
透湿防水シート+通気胴縁(通気層)+サイディングの施工となります。
面材耐力壁の場合は、構造用合板に透湿防水シートが貼られます。
筋交い耐力壁の場合、柱や間柱に直接透湿防水シートが貼られます。
どちらも標準的な施工方法で、住宅金融支援機構の工事仕様書なども
同様に書かれています。
また、住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準に関しても通気層の
規定はありますが、防水下地の有無については記載されていません。
注意したい点は、
構造用合板に透湿防水シートを貼る場合、
ステープルと呼ばれるホチキスのような歯で止めますが、いたるところに
打つことができます。そのため、「うち損じ」がありません。
筋交い耐力壁の場合、
柱や間柱に直接留めるため、「破れ」「ステープルの打ち損じ」などが
ないように施工するのがポイントです。
強風時の施工など、注意したいですね。
こういったことに留意して施工すれば、標準の施工方法と思います。
わかる範囲で答えさせていただきました。
素敵な家ができるといいですね。
評価・お礼
住宅購入希望さん
2013/03/22 15:05早速の回答ありがとうございます。
もう一つ質問なのですが、外壁下地と屋根下地(野地板の上)にダイケンのシージングボードICを検討しているのですが、外壁・屋根ともにシージングボード下地をした場合としない場合に、防水能力に差はでますか?
富樫 孝幸
2013/03/23 10:07コメント&評価、ありがとうございます。
特定の製品などの仕様は、メーカーの顧客相談窓口に問い合わせたほうが
正しい情報が得られるかと思います。
(現在のポイント:-pt)
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