対象:住宅設計・構造
設計力の見せどころです
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まず、高低差のない土地に比べて建設コストは高くなります。理由は、ほとんどの工事は平らな土地での作業を標準にして考えられているため、高低差があるとそれに合わせた工夫が必要になり、その分の手間と、場合によっては材料が余分にかかるからです。
どれくらいのコストかについては、例えば同じ地域、同じ広さ(容積率)、同程度の利便性の平らな土地と比べて割安だった場合、その差額が余分にかかる建設コストだと考えることができます。不動産も競争原理の中で価格が決まっていくため、同じ床面積の住宅であれば、最終的に同じくらいの取得額となるように価格が収束していくからです。
ただし、ビルトインの駐車場にする場合は下の階をRC造にするでしょうから、平らな土地に木造で建てる場合より、坪あたり20万円ほど高くなるでしょう。
このような土地のメリットは、上下方向の計画の自由度が高いこと。建物の中腹にアプローチするため、どこにどんな機能を配置しても成り立ちやすく、計画の幅が広くなります。また、おそらく日当りが良いこと。景色が良いこと。たいていの場合丘陵地であり、地盤が良いこと。
デメリットは、2階に駐車場をビルトインさせると、その上と下とで動線が分断されてしまうこと。計画がある程度進むまでコストが読みづらいこと。
高低差のある土地は設計が難しい反面、魅力的な住宅を生み出しやすい土地でもあります。建設コストも含めた上で同程度の条件であれば、私なら平らな土地より高低差のある土地をお薦めします。
評価・お礼
tomo_r3 さん
高低差の有る土地は取得金額が相場より割安になるので、これからは土地の下がった物件も検討していこうと思います、有り難うございました。
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